パリ=青田秀樹
2015年1月10日00時06分
仏週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲われて記者ら12人が殺害された事件で、容疑者2人が9日、パリ郊外で捜査当局との間で銃撃戦をしたあと、人質をとって立てこもった。8日の警官殺害事件との関連も浮かび上がったほか、パリでは新たな人質事件が発生。連続テロの可能性がある。国際テロ組織アルカイダとのつながりも浮かび上がっている。
新聞社襲撃の容疑者が立てこもったのは、シャルル・ドゴール国際空港の北東約10キロの村ダマルタンアンゴエル。倉庫や工場などが並ぶ田園地帯の一角で、主犯格として指名手配されていたパリ出身のサイド・クアシ容疑者(34)とシェリフ・クアシ容疑者(32)が、印刷工場に押し入った。人質は1人とみられ、当局は特殊部隊を投入すると共に、容疑者と交渉している模様だ。
両容疑者は7日の犯行翌日の8日朝、パリの北東約60キロのビレコトレでガソリンスタンドを襲った。9日朝、そこから南に約20キロ離れた地点で車を奪った。自動車専用道でパリ方向に進み、行く手をふさごうとした警官との撃ち合いを経て、工場に立てこもった。
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朝日新聞国際報道部
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