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三人が理想と考える、ポップスのあり方とは?

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メジャーでやる意味って何だ? Sugar's Campaign×tofubeats

インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:豊島望(2015/01/09)

まずは、大阪。Avec AvecことTakuma Hosokawaが高校時代に結成した3ピースバンドを母体に、大学のサークル仲間だったSeihoのサポート参加をきっかけとして、2011年に2人組のユニットSugar’s Campaignを結成。2012年にYouTubeで公開した“ネトカノ”が音楽好きの間で大きな話題を呼んだ。そして、神戸。ネットを拠点に活動し、こちらも2012年に発表された“水星”がアンセム化していたtofubeatsは、2013年にアルバム『lost decade』をリリースし、同年ワーナー内の「unBORDE」からメジャーデビューを果たした。ふたたび、大阪。それぞれのソロ活動を経て、遂に“ネトカノ”がパッケージとしてリリースされると、今度はSugar’s Campaignがビクター内の「SPEEDSTAR」からメジャーデビュー。1月にファーストアルバム『FRIENDS』を発表する。

こうして関西在住の次世代ポップスの旗手2組が共にメジャーへと活動の範囲を広げたことは、現在起こっている日本のポップシーンの地殻変動を明確に象徴している。昨年10月に発表されたtofubeatsの『First Album』と、Sugar’s Campaignの『FRIENDS』は、クラブミュージックをベースとしたポップスという音楽性のみならず、その感性という意味においても、間違いなく「今」を代表し、「未来」を提示する作品だと言っていいだろう。となれば、この2組に対談のオファーを行うことも、もはや必然の流れ。取材日が12月24日でお互い旧知の仲ということもあり、最初はクリスマスパーティー気分だったものの、いざ対談が始まればほぼノンストップで、熱のある対話を聞かせてくれた。

PROFILE

Sugar’s Campaign(しゅがーず きゃんぺーん)
「Avec Avec」ことTakuma Hosokawaと「Seiho」ことSeiho Hayakawaの2人による新世代都市型ポップユニット。ゲストボーカルを招く形でポップソングを制作している。岡村靖幸、久保田利伸、トッドラングレンや、ポンキッキーズ、1990年代アニメなどに強い影響を受け、上質なJ-POP・シティポップを目指し2011年結成。2012年1月「ネトカノ」を YouTube にて公開。すぐさまネット、クラブ、インディーロック界隈をはじめ、各所で話題に。2年の時を経て、2014年8月2日に先行でHMV Record Shop渋谷店限定でアナログ盤「ネトカノ」をリリースし、予約完売。更に、渋谷PARCO主催の女子クリエイターが集まるカルチャーイベント「シブカル祭。2014」のテーマソングにも大抜擢。音楽面だけでなく、カルチャー面からも注目を集めている。1月21日には待望のメジャーデビュー1stフルアルバム『FRIENDS』をリリースする。
Sugar's Campaign


tofubeats(とーふびーつ)
1990年生まれ。神戸で活動を続けるトラックメイカー / DJ。学生時代からインターネットで活動を行い、ジャンルを問わず様々なアーティストのリミックスを手掛ける。2013年、“水星 feat.オノマトペ大臣”を収録したアルバム『lost decade』をリリース。同年、森高千里らをゲストに迎えたEP『Don't Stop The Music』でメジャーデビュー。2014年10月2日(豆腐の日)に、豪華ゲストアーティストを招いたメジャー1stフルアルバム『First Album』をリリース。制作だけではなくDJとしても活躍中。高校生時代に『WIRE08』へ出演したことを皮切りに、様々なフェスティバルやイベントに出演。2014年7月にはイギリスのラジオ局BBCのプログラム『BBC Radio1Xtra Diplo and Friends』に日本人として初出演。8月には森高千里 with tofubeatsとして『SUMMER SONIC 2014』に出演する等、国内外で話題となっている。
www.tofubeats.com

「音楽は相対的なものや」っていうのが僕たちの根本にあるんですよね。バンドは主観が強いじゃないですか?(Seiho)

―Sugar's Campaignのお二人がケーキも買ってきて、すっかりパーティーモードなようなので(笑)、せっかくだからそれぞれのクリスマスの思い出話を聞かせていただきましょうか。

tofubeats:2013年の『unBORDE Xmas PARTY』で、初めて森高(千里)さんとライブでご一緒したんです。でも、森高さんが出てくる前に、『unBORDE Xmas PARTY』初出演にして機材トラブルで音が止まってしまって、「このイベントもう来年出られへんな」って思ったんですけど、翌年も出られてホントよかったなと(笑)。

Seiho:クリスマス……何も思い出ないなあ(笑)。

左から:Seiho、Avec Avec、tofubeats
左から:Seiho、Avec Avec、tofubeats

―こんな格好してる人が(笑)。では、本題に移らせていただきます。Sugar's Campaignとtofubeatsは共に関西の出身で、ネットとの接点が強く、プロデューサーとしてポップスを作っているということなど、共通点が多いと言っていいかと思います。実際、シンパシーのようなものは感じていますか?

tofubeats:実はやってることはそんなに被っていないんですよね。今でこそ「クラブミュージックでポップス」という共通点はありますけど、Sugar's Campaignの二人はミニマルとかも作ってるし、それぞれやってることが違うからこそ、逆に話してて面白いんです。

Seiho:もっと近いやつらとは、あうんでわかっちゃうから話さなくていいんですけど、トーフくん(tofubeats)は自分たちが考えてる範囲とは違うところまで考えてるから、話してて面白いんですよ。向かってる先は一緒やけど、別のルートで行ってるから、その分それぞれのメリットやデメリットを話せるって感じかな。

―Takumaさん(Avec Avec)は実際に出会う以前からトーフさんが気になる存在だったそうですね。

Avec Avec:僕はもともと高校と大学でずっとバンドをやってて、ライブハウスシーンにいたんです。

―Sugar's Campaignは3ピースのバンドとしてスタートしてるんですよね?

Avec Avec:そうです。でもその一方で、アニソンとかJ-POPのリミックスをニコニコ動画にアップしてたんですけど、インターネットとバンドでの活動は別だと考えてたんです。ネットの方は遊びというか、バンドだとできない欲求不満を解消するためにやってた感じで。でも、京都のイベント『ボロフェスタ』でトーフくんと初めて一緒になって、「あ、同じなんや」って気付いたんですよ。ロックのノリにあんまり馴染めなかったから、トーフくんみたいにすべての音楽を客観的にフラットに聴ける人らがすごいかっこいいなって思ってたんです。

Seiho:僕らにとって重要なのってそこで、客観的に見るっていうか、「音楽は相対的なものや」っていうのが根本にあるんですよね。でも、バンドは主観が強いじゃないですか? だからこそ、カリスマ性が生まれるんですけど、僕らはそこを相対的に見て、その上でどう遊べるかが重要っていうか。

Avec Avec:トーフくんはそれをやってたから、すごく楽しそうだなって思ったんですよ。

Sugar's Campaignが買ってきたショートケーキ

―相対的な視点を持つ上では、やっぱりインターネットの存在が大きいと言えますか?

Seiho:インターネットが相対的に見えやすくしてるってだけかな。

tofubeats:インターネットをやってても相対的な視点を持ってない人は結構いますからね。「自撮り」は主観じゃないですか?

Seiho:でも、「変顔」は相対やんな。

tofubeats:そこを楽しんでるか、飲まれてるかの違いっていうのはありますね。僕らが一緒にいる理由は、そこじゃないですかね? 「相対的」をわかってる人たちが集まってる……あー、「わかる」とかって、自分で言っといて嫌なんですけど(笑)。

Seiho:でも、「わかる」って主観の話やん? 「客観的視点」を「わかる」って現象、めっちゃ面白くない?

Avec Avec:フロイトみたいな話になってきた(笑)。

tofubeats:こういう話で、いつも4時間ぐらいしゃべってるんですよ(笑)。


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