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スリランカ 現職が敗北認め政権交代へ
1月9日 13時25分

スリランカ 現職が敗北認め政権交代へ
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8日、投票が行われたスリランカの大統領選挙で現職のラジャパクサ氏が離反した元側近の候補に敗れたことを認めて政権が交代することになり、中国との関係を強化してきた外交などこれまでの政策がどの程度見直されるか、注目されます。

スリランカの大統領選挙は、現在、開票作業が進められ、日本時間の9日午後0時半現在で現職で3期目を目指したラジャパクサ氏が47%の得票率で、52%の対立候補のシリセナ氏にリードされています。
大統領府の当局者によりますとラジャパクサ氏は、9日朝、敗北を認めて滞りなく政権を移行する考えを示し、すでに大統領府を去ったということです。
3選を禁止した憲法を修正してスリランカでは前例のない長期政権を目指したラジャパクサ氏は25年以上続いた内戦を終結させ、経済成長をもたらしたと実績を強調しました。
しかし、みずから財務相や国防相を兼任し兄弟を議会や政府の要職に就かせたことで、国民からは一族で権力を独占しているとの強い反発を招きました。
一方、対立候補のシリセナ氏はラジャパクサ政権の保健相や与党の幹事長を務めましたが、去年11月に離反し、ラジャパクサ氏が独裁色を強めていると批判して支持を集めました。
中国との関係を強化したラジャパクサ政権に対し、シリセナ氏は、欧米や日本との関係も重視するバランスのとれた外交を目指す考えを示しており、今後、外交を含め従来の政策がどの程度見直されるか注目されます。

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