杉本崇
2015年1月9日15時19分
天下三名槍の一つとされ、徳川家康に仕えた武将・本多忠勝愛用の「蜻蛉切(とんぼぎり)」が11年ぶりにお披露目される。静岡県沼津市の実業家だった故・矢部利雄氏(1905~96)の所蔵品で、三島市中田町の佐野美術館で9日から始まる企画展に出品される。
■「飛んできたトンボ真っ二つ」の逸話も
佐野美術館によると、蜻蛉切は刀工・村正の弟子、藤原正真(まさざね)の作品と言われている。美しい刃紋が特徴で、刃長は43・7センチ。戦場で槍を立てていると飛んできたトンボが二つに切れたという逸話が残る。
愛知県岡崎市の岡崎城にある「三河武士のやかた家康館」の蜻蛉切はレプリカ(複製)で、本物は矢部氏のもとにあった。
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