2015.1.9 10:00

【出動!特命記者】人気女子ボートレーサー長嶋万記(4/6ページ)

特集:
そこが知りたい 出動!特命記者
G1第3回クイーンズクライマックスで賞金女王にかがやいた日高逸子=大阪市ボートレース住之江

G1第3回クイーンズクライマックスで賞金女王にかがやいた日高逸子=大阪市ボートレース住之江【拡大】

 「レースに対する責任感が出てきた」という長嶋は、レーサーとしても成功を収める。「人の笑顔が見たい」との気持ちを形にするため、09年11月に『マキプロジェクト』を立ち上げた。レースで1着を取ったら1万円、優勝したら賞金の1割を積み立て、Tシャツやエコバッグなどのオリジナルグッズを作製。その売り上げを社会福祉に役立てるというものだ。

 昨年12月には「より多くのアスリートやファンの方に関わってもらう」ために一般社団法人『ZERO』を発足させた。

 「この活動を通してボートレースの注目度が上がれば、見られる側の選手の意識も変わって、レースの質が上がるはず」と業界の将来もしっかりと見据えている。

 仕事、育児、そして社会貢献活動すべてに全力で取り組む、ひとりの女子レーサー。彼女の挑戦は始まったばかりだ。

★賞金女王の日高は4000万円ゲット!!

 女子選手198人のうち、ママさんレーサーは62人。出産後もレースに復帰し、仕事と育児を両立させている選手が多い。女子の最高齢は大塚治美と鵜飼菜穂子の55歳。ボートレースは息の長い競技としても知られている。昨年は4096万5000円を獲得し、賞金女王に輝いた日高逸子は53歳。“グレートマザー”と呼ばれる彼女は、2人の子供を育てながら、トップレーサーとして活躍を続けている。

【続きを読む】