【出動！特命記者】人気女子ボートレーサー長嶋万記(3/6ページ)

長嶋万記【拡大】

　１０年１月に結婚し、今月２９日で４歳になる、まな娘の琉可（るか）ちゃんを育てる“ママさんレーサー”でもある。レースがあれば約１週間は家を空ける。その間は実家に預けて仕事に集中する。「オンとオフの切り替えを心がけて、子供と一緒のときは１００％向き合うようにしています」と育児にも全力で臨んでいる。

　実力主義のプロスポーツは、結果が出なければ淘汰（とうた）される。しかも、レースで使用するエンジンとボートは毎回同じではなく、レース場が所有するものを抽選して使用する。自分の操縦技術に合うように、エンジンとプロペラを整備、調整しなければならない。レーサーとして腕を磨くのはもちろん、メカニックとしての手腕も問われる厳しい世界だ。

　レーサー、妻、そして母として頑張る原動力になっているのが社会貢献活動だ。デビュー７年目の０８年、思うような結果が出せずに悩んでいた。「なぜレーサーになったのだろう」とまで思い詰めていたとき、学習障害児と交流する機会を得た。そこで、人を喜ばせることを通じ自分も元気をもらい、社会福祉活動に目覚めた。

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