ヘルメットを脱げば、爽やかな美女が…。ママさんレーサーとして活躍中の長嶋は、社会貢献活動にも真剣に取り組んでいる【拡大】
エンジン音を響かせながら、最高時速約80キロで水面を疾走するボートレース。“水上の格闘技”と呼ばれるほど激しい戦いで、ファンを魅了している。そんな勝負の世界に身を置き、レーサー、そしてひとりの人間として成長を遂げているのが長嶋万記だ。
「リズムが悪いときもいいときも、走れることに喜びを感じています」
ボートレースは男子と女子が同じ舞台で戦う、数少ないプロスポーツ。近年は女子レーサーの人気が急上昇中で、長嶋もその明るいキャラクターで多くのファンを得ている。
レースに向かう姿勢は真剣だ。ただ、それ以外では周りの空気をなごやかにするムードメーカーでもある。ファンサービスも熱心で、女子レースの開会式で“同姓つながり”の長嶋茂雄氏(巨人軍終身名誉監督)のものまねを披露し、ファンを大いに沸かせた。
キャラクターだけで人気になっているわけではない。2009年12月にデビュー初優勝を飾り、13年12月には賞金女王を決めるクイーンズクライマックス(福岡・芦屋)で初めて優勝戦に進出。現在はトップのA1級にランクされるなど着実に力をつけている。昨年は2000万円以上の賞金を獲得した。