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ホンダに制裁金84億円=報告義務違反で過去最高―米

時事通信 1月9日(金)6時49分配信

 【ニューヨーク時事】米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は8日、死傷事故などに関する四半期報告義務を怠ったとして、ホンダが民事制裁金7000万ドル(約84億円)を支払うことに同意したと発表した。NHTSAが一度に科す制裁金としては過去最高額。
 NHTSAによると、ホンダは2003年から14年にかけて、1729件の死傷事故の報告を怠っていた。この中にはタカタ製エアバッグの欠陥が原因による事故も8件含まれているが、ホンダはこの欠陥事故に関しては随時適切に情報を提供したなどと説明している。
 米国の法律では、自動車メーカーは随時報告に加え四半期ごとにも「早期警告リポート」で、死傷事故や損害賠償請求など安全性に関わる事象をNHTSAに報告するよう義務付けられており、違反した場合は案件ごとに最高3500万ドルの制裁金が科される。
 ホンダは死傷事故の報告を怠ったほか、保証期間中の部品交換件数について誤った数字を報告していたとされ、この二つの案件に関してそれぞれ3500万ドルの制裁金が科された。
 ホンダは同日、今回の報告漏れはデータの入力漏れやコンピュータープログラムの欠陥などが原因だったとして、不備を是正する作業を進めているとの声明を発表した。 

最終更新:1月9日(金)11時55分

時事通信

 

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