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ニュースアプリ、生き残りの年 勝敗を分けるもの
ブロガー 藤代裕之

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2015/1/9 7:00
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 ソーシャルメディアの登場はコンテンツの消費者を生産者にし、膨大なコンテンツを整理するキュレーションサービスが躍進した。このままキュレーションの勢いが続くのか、新たな取り組みが生まれるのか。2015年のニュースメディア業界を予測した。

■キュレーションはコンビニ

佐々木氏、松浦氏、瀬尾氏らがキュレーション意見を交わした(京都市内で開かれたIVS)
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佐々木氏、松浦氏、瀬尾氏らがキュレーション意見を交わした(京都市内で開かれたIVS)

 2014年にニュース業界を席巻したキュレーションサービスの躍進は、ニュースに触れるデバイスがパソコンからスマートフォンに変化したことが背景にある。

 ハフィントン・ポストの前編集長で、スマートニュースのメディアコミュニケーションディレクターである松浦茂樹氏は「コンビニみたいなもの。パートナーから記事を預かり、消費者目線に合わせてコンテンツを再構成し、読者に届けるのが役割」とキュレーションメディアの役割を説明する。コンビニのスマートニュースに対して、佐々木紀彦編集長はニューズピックスをセレクトショップに例え、扱うコンテンツを厳選する「引き算のメディア」を目指す。スマートフォンの普及により、パソコン時代のヤフー独占が崩れ、スマートニュース、グノシー、LINEニュースなどの戦国時代に突入した。

 プラットフォームが拡大できるのは、ネット上のコンテンツが増え続けているからだ。ソーシャルメディア登場直後の2000年代初頭は、新聞社のニュースサイトに書いてある記事をコピーして一言コメントを付けるといったブログや掲示板も多く、ニュースは生まれないといわれた時代もあったのだ。

 ソーシャルメディアとスマートフォンの組み合わせで、人々は24時間いつでもどこでも情報の受発信が可能になり、その発信するコンテンツはニュースになった。だからこそ松浦氏が言うように情報を整理して読者に届けるプラットフォームの需要が高まったのである。

 ただ、プラットフォームは勝つか負けるかのゼロサムゲームだ。現在はほぼ横並びで競い合うキュレーションメディアも、年内には趨勢が見えてくるだろう。筆者はパソコンに続いて王座を狙うヤフーとスマートニュースが有力とみているが、国内を制してもグローバルの戦いが待ち受ける。スマートニュースは海外展開を進めるが、米国モデルを輸入する「タイムマシン経営」で成長したヤフーが世界に出て行くことができるのかも注目だ。

■未来がないアクセス狙いのコンテンツ

 プラットフォーム競争に対し、現代ビジネスの瀬尾傑編集長は「パソコン時代はヤフーだけだった。競争はコンテンツの出し手にとってありがたい」と歓迎する。

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ハフィントン・ポスト、ソーシャルメディア、ヤフー、スマートフォン、キュレーションメディア、宮坂学、鈴木健、BLOGOS、グーグル

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