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契約更改悲喜こもごも 900%アップイチロー、3・6億減小笠原
12年オフに球界史上最大減俸となる3億6000万円ダウン提示を受けた小笠原
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プロ野球選手にとって「もう1つの戦い」とも言われる契約更改。何キロを投げた、何本ヒットを打った、タイトルをいくつ獲得した……などプロ野球選手のスゴさを伝えるものは複数考えられるが、野球ファンの多くがリアルに感じるのは年俸だろう。「◯億円プレーヤー」という言葉は、プロ野球選手のステータスを表す象徴といっても過言ではない。
成績に応じて、アップorダウンは決まってくるが、活躍した時はできるだけアップするように、また、不振に終わった場合はなるべくダウンしないように、努力する選手もいるようだ。そんな悲喜こもごもの契約更改、今までにはどんなアップorダウンがあったか振り返っていきたい。
(金額は推定)
◎イチローの大幅アップ
主な過去の大幅な年俸アップといえば1994年のイチロー(当時オリックス)が挙げられる。この前年は1軍で43試合に出場し打率.188、1本塁打、3打点の成績だった。プロ3年目を迎えた若き左バッターは登録名をイチローに変更し、仰木彬監督に抜擢される。その後の活躍はご存知のとおりで、走攻守三拍子揃ったプレーでファンを魅了し、当時NPB記録となるシーズン210安打を記録。「夢の4割打者」には惜しくも届かなかったが、打率.385の高打率で首位打者を獲得。そして、NPBでは史上最年少でリーグMVPにも輝いた。この活躍の結果、年俸は800万円から900%アップの8000万円と大幅アップを勝ち取った。
翌1995年は、あわや三冠王という活躍(首位打者と打点王を獲得。本塁打は25本で3位タイ)を見せ、リーグ優勝に大きく貢献した。年俸は倍増の1億6000万円となり、大台を突破。その後もイチローの年俸は右肩上がりで上昇していき、オリックス最終年の2000年には5億3000万円に。マリナーズ移籍後は、2004年の契約更新で年1100万ドルに達し、円で換算すると10億円を超えるまでになった。
◎3億以上の大幅ダウンを受け入れた小笠原
唖然とするような年俸アップの話もあればもちろん、愕然とする年俸ダウンの話もある。近年、かつて球界をリードした名打者たちの大減俸が話題となった。
特に、2012年の小笠原道大(当時巨人)は凄まじかった。その年の契約更改で4億3000万円から7000万円という、3億6000万円の大幅ダウンという現実を突きつけられたのだ。2007年に日本ハムから巨人に移籍して以降、4年連続で打率3割、30本塁打以上を放ち中心打者として活躍してきた。しかし、「統一球」導入となった2011年には打率.242、5本塁打、20打点と大ブレーキ。続く2012年も好転せず、わずか34試合の出場に終わり、本塁打はプロ1年目以来となるゼロ。2年連続で不本意な成績に終わり、大減俸となった。
そんな小笠原は2013年オフに2度目のFAで中日へ移籍。代打として活躍し、今オフは1500万円アップの4500万円で契約更改している。
◎松中は3度の大減俸で5億から3500万へ
また、松中信彦(ソフトバンク)は小笠原ほどの大幅ダウンではないが、1億円以上の減俸を3度経験している。松中は2004年には三冠王、2005年には二冠王と日本球界を代表するスラッガーとして活躍。2006年には当時日本人選手最高額の年俸5億円にまで上り詰めた。しかし、2009年オフに5億円から1億円ダウンで年俸は4億円に。さらに2010年は打率.235、11本塁打という成績しか残せず、50%ダウンの2億円となる。そして、2012年には故障の影響で出場機会が減り、わずか4本塁打で1ケタとなってしまい、年俸は1億3000万円ダウン。ついに1億円のラインを割り、7000万円でサインをすることになった。2013年は、1軍出場はわずか9試合、本塁打はゼロだけではなく、交流戦優勝セレモニーを欠席し、懲罰を受けるなど、悪態も目立ってしまい、年俸は3500万円にまで落ちてしまった。
昨年、ソフトバンクは日本一となったものの、松中自身は代打のみで33試合に出場し3安打、4打点と戦力として貢献することができなかった。現状維持の3500万円でサインし、プロ19年目のシーズンとなる今季に進退を懸ける。(週刊野球太郎編集部)
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[ 2015年1月9日 11:00 ]
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