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 「大阪都」の初代都知事は松井一郎府知事に――。大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は8日、大阪都構想が実現した場合の初代都知事に維新幹事長でもある盟友を推した。都構想の提唱者である自身の就任は否定し、「知事に継続してやってもらわないと」と説明。市役所で記者団の質問に答えた。

 大阪市をなくして五つの特別区に再編する都構想は、5月実施が見込まれる大阪市民による住民投票で賛成多数になれば実現できる。橋下氏は、その場合の自らの進退について「将来の話はなかなか自分では決められない」と言及を避けたが、「松井知事は初代都知事になってもらわないといけない」と述べた。ただ、大阪府が「大阪都」と名称を変えるには、法整備が必要になる。

 11月に任期満了を迎える松井氏は、住民投票で賛成多数なら再選を目指して知事選に立候補する考えを明らかにしている。維新は2017年4月の都移行を目指しており、再選すればそのまま初代都知事となる可能性がある。一方、都構想に反対する他会派は、連携して対立候補を擁立する構えだ。