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 国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局である国家安全保障局の発足から、7日で1年。外交・安全保障政策の司令塔として安倍晋三首相肝いりで設置されたNSCは、次第にその機能を高めつつある。ただ、外交戦略の具体化や各国との連携はまだ緒についたばかりで、手探りの運用が続く。

 菅義偉官房長官は6日の会見で、NSCの現状について「政府全体として戦略的外交・安全保障政策を行う態勢が整ってきた」。国家安保局についても「省庁間の縦割りを廃して各種情報を集約し戦略的、機動的な政策の実施に重要な役割を果たしている」と前向きに評価した。

 昨年12月29日夜、国家安保局のスタッフらが緊急招集された。前日にインドネシア上空でエアアジア機が行方不明になり、その対応を協議するためだった。