お笑いコンビの爆笑問題【拡大】
お笑いコンビ、爆笑問題が、NHKの新春お笑い番組に出演した際に、事前に用意した政治家についてのネタをNHK側から没にされていたことを明らかにした。これについてNHKの籾井勝人会長(71)が8日の会見で「一般論だが、個人名を挙げて攻撃し笑いのネタにするのは品がない」と発言するなど、波紋が広がっている。
爆問は7日未明放送のTBSラジオ「JUNK爆笑問題カーボーイ」で、3日に放送されたNHK「初笑い東西寄席2015」に言及。同番組で爆問は司会を務め漫才も披露していた。
ラジオ番組で田中裕二(49)はNHKの番組スタッフにネタのチェックを受けたことに触れて、「『政治家のネタは全部駄目』って言われた」と告白。太田光(49)も「テレビ局側の自粛というのはありますけど…」と応じた。
8日に東京・渋谷のNHKで開かれた会長の定例会見でも話題となり、広報局が今回のネタチェックについて「通常の打ち合わせの範囲内」とコメント。籾井会長は「(自分は)全く関与していない」とした上で、「一般論だが、個人名を挙げて攻撃して笑いのネタにするのは品がない。やめた方がいいと思う」との見解を示した。
政治風刺の是非については「一つ一つの問題を見ないと分からない。ケース・バイ・ケース」と話すにとどめたが、同局のお笑い番組などで今後、出演者とのネタチェックに影響を及ぼす可能性もありそう。爆問は同局でレギュラー番組を持っているが、籾井会長は「影響はあり得ない」と強調した。
(紙面から)