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レバノンのシリア難民 吹雪で死者も1月9日 9時13分
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内戦が続くシリアから110万人余りが避難する隣国のレバノンでは、8日にかけて吹雪となり、厳しい寒さのなかで死者が出る事態になっています。
レバノンではここ数日、吹雪となり、難民キャンプなどで暮らす110万人余りのシリア難民たちが厳しい寒さにさらされました。
レバノンの情報省は7日、シリアからレバノン南東部に続く道の途中で、吹雪のため子どもを含む3人が死亡したと発表しました。
現地からの報道によりますと、死亡したのはシリア難民で、山を越えてレバノンに入り、国境近くの町に向かう途中だったということです。
また、レバノン東部にある難民キャンプでは、雪の重みでテントがつぶれないよう雪を取り除く作業に追われました。
このキャンプで暮らす男性は「テントが崩れてしまい雪を取り除いていた。2日間、寝ていない」と話していました。
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は、ストーブや毛布を配るなどして対応していますが、レバノンで活動する担当者は「難民たちは危険な状況にさらされている」として支援を求めています。
UNHCRによりますと、シリア難民の数は去年、アフガン難民の数を超えて世界で最も多くなり、今月7日の時点で322万人と増え続けています。