「政府通知」
それが来ると僕らは、「恋愛禁止」になり国が決めた相手と結婚しなければならない。
夫婦として選ばれた男女両者が満16歳になったら“将来の結婚相手”が国から通知されるんだ。もうすぐ僕もその年齢になる。
人物紹介:根島由佳吏(ねじまゆかり) 高校一年生。通称:ネジ。高崎美咲のことを好きだが、ずっと伝えられなかった。しかし、政府通知が来る16歳の誕生日を目前にして美咲に告白することを決意する。 |
「だけど、僕はまっぴらごめんだ…」
「僕は恋がしたい。“好き”って言いたい。誰でもない高崎さんに…!!」
高崎 美咲(たかさき みさき) 本作のヒロイン。根島の小学校からの同級生で、同じ高校に通っている。美咲も根島のことを好きだったが、ずっと隠していた。クラス一の美少女で胸が大きい。愛称:高崎さん |
「でも、高崎さんはたしか4月生まれ…明日にでも通知が来てもおかしくないんだ。もう時間がない」
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「高崎さんッ!」
「僕、小学校の時、同じクラスだったんだけど…」
「…え、そうだったっけ?」
(やっぱり…覚えてないか…)
「今日の6時、小学校裏の公園でッ!」
「待ってるから来て欲しいッ!」
「……。」
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「高崎さん…遅いな…どうしたんだろう」
「やっぱり…来ないか…」
「あの…」
「遅くなって…ごめんなさい…」
「高崎さん!!」
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(……どうしよう。呼び出したはいいけど、上手く言葉が出てこない)
(好きって気持ちは、なんて足手まといなんだッ!)
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「でも、このまま何も言わないなんてヤダ」
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「好きです!!」
「……私も」
「ずっとずっと好きでした…」
「…ねぇ キス…しよ?…」
「私の“好き”は、キスとか色々したい…の、“好き”なんだけど…根島くんは違う?」
トン…
ドクンドクン
ドクンドクンドクン
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僕は、得体の知れない“何か”とキスをした。
!?!?!?
さぁさぁ、始まりました!
「あなたがキスしたのはなんでしょう?」
どういうこと? キスできないの?
それでは、何とキスしたか当ててください。
さぁ、これは何でしょう?
ブッフォ!!ご…ごは
え?なんだって?
さぁ、続いては?
うわあああ!? 何これッ!?
毒ではないよ?
じゃあ、これは?
ぶ…ぶたに
全然違う!!
これはどう?
生姜…がきいてる…
当てる気ないっしょ?
このかゆみ、そしてこの旨味とスープ…
麦ごはん…
トロロ…
牛タン…
オックステールスープ?
まさかこれ…
仙台!?
仙台!!
仙台に行きてぇえええええええええええ
ええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええ!!
気がつくと僕が降り立った駅は、栃木県那須塩原駅だった。
ここからJRが運営するバスに乗り込んだ。
どうして胸が高鳴るのだろう。旅は、いつも自分の知らない何かと出会わせてくれる。
降り立ったのは福渡温泉。ここには良質な温泉が湧き出ていると言う。
高まる期待に、思わず小走りになる。
これが、福渡温泉 岩の湯だ。
200円の寄付金を収め、簡易的な脱衣所で服を脱ぐと、僕はもう気持ちを抑えられなかった。
嗚呼…。こんな贅沢が他にあるだろうか。
一心不乱に顔を洗う。そう、顔についたトロロが本当に痒かったからだ。
やっと顔についたトロロを落とすことができ、至福のときをただひたすらに味わっていた。
半身浴を楽しみながら、『恋と嘘』を読みふける。
近くにいたおじいさんに、「このマンガ知ってますか?」と聞いてみたが、「知らねぇなぁ」と言われ、会話は終わった。
本格的な冬が、もうそこまで来ている。だけど温泉があれば、それも乗り越えられるはず。
仙台にはたどり着けなかったけれど、温泉に入りながら読む『恋と嘘』……やっぱり、最高だ。
いかがでしたか?
今回、僕が訪ねた温泉の詳しい情報は以下になります。
那須塩原 福渡温泉 岩の湯
〒329-2921
栃木県那須塩原市塩原福渡温泉
入浴料:200円
定休日:無し
この温泉はまさしく源泉掛け流し。山間を流れる箒川の川べりにある混浴露天風呂です。少し深めの浴槽に肩までつかり、さらさらと流れる川を眺めていると、本当に日本に生まれて良かったと思えます。芯まで冷えた体を、少しぬるめの温泉であたためて、ゆったりと流れる時間を楽しむ。こんな素敵な休日の楽しみ方があるでしょうか。
最後に、今回題材となったマンガをご紹介して終わりにしますね。
トロロのようにむず痒く、温泉のように熱い恋の物語です。
16歳になると、政府から「結婚相手」が指名される少し未来の話。恋が許されない世界で、恋に落ちてしまった少年・根島が禁じられた冒険へはしり出す!!
本当の『恋と嘘』はコチラから!根島と高崎の恋の行方はいかに?
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キスしたいなぁ。
※ 利用した食材はスタッフで美味しく頂きました
【LIGは漫画が大好きですので】
※ 間違えたら即解雇!マンガに特化したクイズアプリに挑戦してみた