2015-01-09
■リア充と非リア充の比率はどうなっているのか
主にネットで「おれたちリア充デース!!チュッス!!」って言ってる人を見たことない。
まあ最近はカップルアカという地獄からの使いのようなアカウントもあるらしい。
説明するのも面倒なので自分で調べてくれ
あとmixチャンネルで検索しても地獄が見れるぜ。
先日、去年教えていた生徒に「Twitterに"おなかすいた"なんて書くくらいならLINEで"飯食わない?"って聞きますよー」と言われ、カルチャーショックを受けた。
マジ?そういうもんなの?
「だってそんなこと書いたらぼっちなのかなって思われちゃうじゃないですかー」
するとその生徒の彼女(その子も生徒)が
「そうそう。リプ期待しないツイートとかしないですよ普通」
2006年にTwitterがスタートした頃、携帯(ガラケー)からTwitterを使うための「携帯Twitter」というサービスを作って実際に自分でアレコレ遊んでいた身からすると彼ら世代との感覚の違いにクラクラした。
当時、僕は「ブログを始める人は決意表明からスタートするけど、Twitterは"お腹すいた"って書くところから始めてもいい。そこがいいところ」と喧伝していた。
Twitterは当初、MSNメッセンジャーなどで自分の状態を表す一行メッセージ(の変化)を共有するサービスとしてスタートした。SMSからの投稿もできた(米国のみ)し、そもそもMSNメッセンジャーやAOLメッセンジャーなど外部のインスタントメッセンジャー(IM)とつながっていた。
IMは、いまでいえばLINEだ。
Facebookのメッセージ機能が独立したアプリになったもの、といえばいいだろうか。
当時はTwitterは、IMの「いまこんな気分」の変化をタイムラインで追いかけるというコンセプトのサービスだった。
いまでもLINEの一覧画面に名残があるけど
この友達一覧画面の「一人旅したいなあ」とか「ガーデニングにハマり中♪」とかの一行コメントをタイムラインに延ばしたのがTwitterだ。だから140文字という制限になった。ただし英語の140文字と日本語の140文字は全く意味が違う。日本語では一文字でも意味の通じる言葉(漢字)が無数にあり、英語と日本語では同じ文字数でも情報量が段違いだ。
英語ではちょっと一言、くらいしか書けないのに対し、日本語では小論文くらいは書ける。
だから日米で全く異なる使われ方をしていくことになった。
「こんな誰に向けたわけでもない心境の変化を告知するサービスなんて流行るのか?」と誰もが疑問に思った。
実際、僕も疑問だった。
僕は疑問があれば実際にどっぷりとそれに漬かってみることにしている。
Twitterにどっぷり漬かってみた結果、このサービスは流行ると確信した。
良いサービスというのは、たとえたった一人で使っても面白いと感じられるし、仲間内2人か3人で使っても十分面白いし、それが100人、200人になっても面白い。
しかしまず一人で使って面白くないサービスは絶対に流行らない。
たいていのスタートアップの考えるアプリは、一人しかユーザがいないと成立しないものが多い。
Twitterはその点、とても抜きん出ていた。
当時、Twitterが面白いと理解できる大人は少なくて、例えば週アスの編集長だったF岡さんも「Twitterて何が面白いという話ではやってんの?」と聞いてきたので、携帯Twitterを使わせたら、一ヶ月後、「けっこう面白いね」と言って見せてくれた画面では誰一人フォローせず、またフォローされてもいなかった。ただの一行日記。でもそれだけでも十分おもしろい。これがTwitterだった。
さて、而して、Twitterではそんなにつぶやかないらしい。
圧倒的に読むだけ、見るだけの人が多い。
それは昔からそんなに変わってなかった。
人間は発信側と受信側がいて、もうそれは生まれつきの性格のようなものだから虚空に向かって言葉を放てるタイプの人間と、対象をしっかり決めてからでないと言葉を放てない人間の二種類に別れるとかんがえられる。
ブログを書いたりTwitterに「お腹すいた」と書くような人間は発信側、LINEで友達に「お腹すいた」と送る人間は受信側、と、ひとまず考えるとしよう。
ただ、基本的に僕は学生時代、同級生と長話することは殆どなかった。
毎日友達と酒を飲んでいたが、そうでない時は家でゲームしたり、プログラムを書いたり、ネットに書き込んだりしていた。
大学に入って一人暮らしを始めたばかりの頃、毎日一人で寝るのが不安だった。
「誰か生きてる」というのを確認したくて、インターネットの掲示板を読みあさったり、チャットで顔も知らないいろいろな人と話しをしたりした。そのうちの何人かとは今も交流がある。
週末になると本当にやることがなくて、だいたい土曜日は突発的に友達を片っ端から呼び出して、友達の家にみんなで食い物を持ち寄ってパーティした。ろくな話もしてないけど、それが日常だった。今考えるとものすごく無為に過ごしていたのかもしれない。そうしたパーティでなにか生産的な会話をした記憶が全くない。
そのうち、彼女ができると彼女と一緒にパーティに行くようになった。
それがカルチャー化して、みんなが彼女ができる度に自分の彼女を連れてきて飲むようになった。でもこれってちょっと変わってるかもね。結婚した夫婦同士の同窓会みたい。
そうすると、そういう連中と言葉を交わすためのツールとして携帯はあまり機能してなかった。
携帯メールとか全く打たなかったし。そもそも携帯メールは同じキャリア同士でなければ送れなかった。
僕はリア充の方だったのかもしれないが、女性比率3%の大学で学内で彼女を作れる確率はとても低いから、それは当たり前のことというわけではなかった。
また、女性のすべてに彼氏が居るというわけでもなかったから、さらにその可能性は低い。
ということは自分がやや特殊なクラスタに居たことは認めなければならない。
むしろ「リア充」である可能性の方が低いんじゃないの?
というのが最近思ったことだ。
それは僕らが大雑把に言って「理系」という男だらけの世界に居たせいだろうか。
真実が知りたくて、とりあえず大学の男女比を適当に調べてみた。
適当すぎてこれが一般的な大学の男女比と言えるかどうかはともかくとして、こんな感じになった。
東大早慶明治は男性比率が高く、東京外語やICUは女性比率が高いというのはイメージ通りだった。拮抗してるのは意外にも上智と立教で、関西の有名大学は全体的に女性比率が低いことがわかった。
ただ、これだけではなんともいえない。
これはあくまで「キャンパスに存在している女性の比率」である。
そこで学部・学科別の男女比のわかる資料を探した。
パスナビというサイトで学部別の新入生男女比が解るので、それが解る大学だけ適当にピックアップしてみる
女性比率が50%を超えている学部を赤、30%を超えている学部をオレンジとした。
一般的には、女子学生の方が男子学生よりも真面目なため、男子学生は登校率が低く、男女比7:3でキャンパスにはだいたい5:5になると言われているからだ。
まず解るのは、大学に関係なく基本的に女子は文学部や社会学部に集中していること。
そして理工学部は大学に関係なく女子は常に少ないことが解る。
僕が授業してる成蹊の経済学部は38%だが、成績上位20名しか履修できない授業で、男女比でいえば女子の方が多い。15:5くらいで女子の比率が高いので、入学時の男女比率と比較すると「女子の方が真面目」という通説を裏付けることになる。
さて、では問題は理解と文系の人口比である。
さすがにこれはパスナビで適当に調べるわけにはいかないので、文科省の統計資料を当たった。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001055994&cycode=0
その資料から、「男子学生の何割が理系に行くのか」を知りたくて計算した結果が下表である。
とするとなんと、男子学生の実に61%が文系に進学している。
これは僕の肌感覚とは合わない。
が、いわゆる理系と文系の偏差値の偏りを考慮すると、定員割れしてる文系大学にとりあえず入る、という、いわば最初から勉強する気がない層を含めた61%と考えられる。
逆に女子の4人に1人が理系へ進んでいるが、その原動力となっているのは保健(医療・看護系学科)であり、理学・工学部に進学する女子は全体の6%しかいないことになる。そりゃリケジョが「珍しい」と言われるワケだ。
そしてこの6%という数字は、電通大の女性比率に限りなく近い(最近は3%→5%程度に上がったらしい)ので個人的な感覚とも合致する。
仮に「男子学生の7割しか真面目に登校しない」という通説を支持したとして、実際の男女比にはどう変化があるだろう。
まず、平成26年度の学生数は男子143万人に対し、女子111万人である。
143万の70%は100万人となり、仮にこれがそのまま適用できればキャンパスにおける男女比はむしろ逆転する。
また、学生数全体で比較すると、文系170万人に対し理系85万人なので、文系学生は理系学生の約二倍存在することになる。
ただし、理系女子人口を押し上げている保健分野については注意が必要だ。
保健分野を見ると、医学、歯学はだいたい文系と同等の男女比率になるが、看護学が飛び抜けて女性比率が高い。これはこれで女性の非モテが発生している可能性が考えられる。
また、文系分野であっても、家政学の女性比率は91%を超えており、理系の男性比率に匹敵する。
同じく女性比率が70%を超える学科は、教育学部の幼稚園教育過程の92%、特別支援教育過程の79%、芸術学部は全体で70%と高い偏りを見せている。
まず、リア充の発生確率をコンウェイのライフゲーム的な前提条件で考えるとする。
つまり、性的に極端に過密か過疎でない限り自然にカップルが生まれると仮定する。ただし当然、100%ではない。
また、基本的にバイト先やサークルなどでの他学科・他学部との交流は前提に置かない(変数が多くなりすぎ予測不可能になるため)。
そこでまずキャンパスにおける男女比が均等(女性比率30〜60%)になりそうな学科とそうでない学科を抜き出してみる。男子が70%しか来ない前提を考えると、女子30〜60がだいたいバランスする位置にある。
非リア充と思われる学科は以下のとおり(括弧内は女性比率)
文学(71%)、人文その他(65%)、商学(28%)、数学(19%)、物理学(14%)、化学(29%)、地学(26%)、機械工学(4%)、電気通信工学(7%)、土木建築工学(18%)、応用化学(23%)、応用理学(10%)、原子力工学(6%)、金属工学(9%)、繊維工学(26%)、船舶工学(11%)、航空工学(9%)、経営工学(14%)、工学その他(20%)、商船学(13%)、家政学(90%)、食物学(90%)、被服学(95%)、住居学(76%)、児童学(94%)、家政その他(100%)、養護学校課程(100%)、幼稚園課程(92%)、特別支援教育課程(79%)、教育その他(65%)、美術(77%)、デザイン(69%)、音楽(78%)、芸術その他(66%)、教養学(62%)、国際関係学(64%)
これらを合計すると145万人。学生全体が255万人だから、非リア学科の学生は全学生の57%。
また、リア充学科の学生といえど100%カップルができるわけではないので、たとえば大甘に見てリア充学科全体の50%がカップルになるとすると、リア充学科のカップルは55万人、非リア充学科は全体の15%がカップルになれると(甘く)仮定して非リアのカップルは21万人、彼氏彼女がいる大学生は約78万人と考えられ、これは全大学生の30%となる。
これまでの仮定が全部正しいとすると、大学生のリア充は全体の30%しかおらず、非リア充は70%。
ベネッセが2013年に大学生にアンケート調査した結果とも符合した。
やった!非リア充が勝った!!
きっと大学生の70%は日々特に意味もなく「おなかすいた」とかツイートしてるはずだよ(決めつけ)。ぼっちと思われるってのは、学科の50%がキャッキャウフフしてる特殊なリア充学科の話であって全学生の54%に相当する非リア充学科の学生は今日も虚空に向かって「おなかすいた」とか言ってるはずだよ。LINEで飯に誘う相手もおらず、ぼっちを噛み締めて生きてるんだよ。きっとそうだ。そうだと言ってよバーニィ!
ちなみにTwitterで「おなかすいた」を検索すると、だいたいコンスタントに1分間に三人はつぶやいてる。
「はらへった」は1分に二人、「腹減った」は1分に4〜8人。「食べたい」はなんと18件だ。
ん?
少なくないか?これ大学生に限定してるわけじゃなくて全ユーザのつぶやきだぞ。
もっと腹減らせよ。
虚空に向かって戯言を投げつけろよ!なあ!
やっぱ「おなかすいた」って書くのは違うのか。
つうかそもそも大人もそんなつぶやきしてない?
確かに僕も昔はonksitとか書いてたけど(そしてそれを書くと秘書が自動的に弁当を買ってきてくれたけど)、最近Twitterにはめっきり書かなくなったもんな。時代の変化なのかそれとも・・・
MSNメッセンジャーのときは、名前の横に「腹減った」って書いておくと「じゃご飯食べる?」っていうメッセージが来たものなんだがなあ。
まあとにかく非リア充の方が多いのをかくにん!
よかった。
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