SamsungがIoTスタートアップに1億ドルの投資を表明

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2015.1.9

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CES 2015 で発表するCEO Boo-Keun Yoon 氏(写真は、Samsung のウェブサイトから)

<ピックアップ>Samsung to invest $100M in Internet of Things developers (Venture Beat)

ラスベガスでは CES (Consumer Electronics Show)が開かれており、日本時間では、明日が最終日ということになります。一年の初めに開催されるイベントということもあり、大手メーカーとスタートアップが、互いに競争したりコラボレーションを始めたりする上での好機会となっています。

さて、そんな中、この分野では無視できない企業の一つである Samsung が IoT 分野へ1億ドルの拠出を表明しました。Samsung の CEO Boo-Keun Yoon 氏によれば、2017年には同社製品の約9割がなんらかの形でインターネットにつながる IoT になるとのこと。これに備えて、今から IoT に強いスタートアップとお付き合いしておきましょう、というわけです。

先日書いた台湾のスタートアップ・シーンの話でも、Foxconn(鴻海)が積極的に IoT スタートアップを支援することについて触れました。結局、彼らにとっても、スタートアップを支援することは、自らのビジネスを助けることになるわけであり、いいサイクルが回り始めた気がします。

私が情報に疎いだけかもしれませんが、日本の有名メーカーからは、この種のニュースを今のところ耳にしていません。家電は日本メーカーの独壇場だけに、海外メーカーに溝を開けられてしまったモバイル業界の二の舞になるのだけは避けてほしいところです。

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Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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