連載
» 2015年01月08日 20時00分 UPDATE

ゲーム開発初心者のためのUnity入門(9):無料でここまですごいエフェクトが付けられる! Elementalsアセットの主なパーティクル動画19連発 (1/2)

Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。今回は、無料アセットを使った各種パーティクルを動画で紹介する。また有料アセットの購入方法やUnity 4.6とUnity 4.5のHierarchyの違い、MouseOrbitスクリプトの設定なども併せて解説する。

[薬師寺国安,PROJECT KySS]

Elementalsを使った多種多様なパーティクルの紹介

「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」のインデックス

連載目次

 前回の『パーティクルシステムで炎、煙、水などのさまざまな「効果」(エフェクト)を付ける』では、GameObjectに「効果」(環境エフェクト)を作成するUnityの「パーティクルシステム」の概要について紹介した。もちろんUnityの開発環境が標準で備える以外にも、アセットとしてAsset Storeに多種多様なパーティクルが存在するので、これを使わない手はない。

 今回は無料のアセットである「Elementals」を使った、各種パーティクルの紹介を動画で行う。単にパーティクルを表示させてもつまらないので、「骸骨ロボット(Nexgen Robot)」も使用する。

 今回もAsset Storeから下記のアセットをダウンロードする。

  1. Elementals(無料)
  2. Nexgen Robot(有料10ドル)
  3. Mecanim Locomotion Starter Kit(無料)

 なお「Nexgen Robot」だけ有料で10ドルするが、使うかどうかは各自判断してほしい。本稿では、3Dキャラの例として使っているが、無料のものを使いたい方はそれでも問題ない。

Asset Storeには有料のアセットもある

 なお有料のアセットを購入するには「クレジットカード」の登録が必要だ。有料アセットを購入すると、自動的に「クレジットカード」の登録画面が表示されるので、それに従って必要な情報を入力していくといいだろう。

 Asset Storeの右隅上に表示されている「ユーザー名」の「▼」をクリックすると、「クレジットカード」登録をしている場合は、その情報が表示される。画面は一時的に「日本語表示」にしている(図1)。

unity9_zu_00.png 図1 ユーザーの個人情報が表示されている

 一度アセットを購入すると、次回からは何度ダウンロードしようと無料になるので、安心してほしい。

Unity 4.6とUnity 4.5のHierarchyの違い

 連載第1回の「ゲーム開発者以外も最低限知っておきたいUnityの基礎知識&無料版Unity 4.5のインストールチュートリアルと画面構成」から月日がたち、現在のUnityの最新バージョンは「4.6.1」なっている。下記のURLから最新版をダウンロードしてほしい。

 Unity 4.6になってからは「Hierarchy」から「Create」をクリックして表示される、各種アセットの表示方法が異なっている。各アセットごとに分類されているので、以降この分類に従って解説していこう。

Elementalsアセットを使う準備

 今回のプロジェクト名は、「Elementals」とした。「Create」ボタンをクリックすると「Elementals」のプロジェクトの「Scene(シーン)」画面が表示される。この画面内でサンプルを作っていこう。

Asset Storeから必要なアセットをダウンロードしてインポート

 先にも書いたように「Asset Store」からダウンロードするアセットは3つ。1つだけ有料アプリだ。

 3については、これまでの連載でインポートしたことがあるアセットなので、詳細については省略する。各自が、今までのやり方でインポートしておいてほしい。

 1の「Elementals」のインポートについて解説しよう。「Asset Store」の検索欄に「Elementals」と入力して「Enter」キーを叩くと、先頭に「Elementals」が表示されるので、これをクリックする。すると「Import」画面に変わる(図2)。

インポートの手順は、これまでの連載で何度も解説しているので省略する。

unity9_zu_01.png 図2 「Elementals」の「Import」画面。「Import」をクリック

 次は、2の「Nexgen Robot」のインポートについて解説しよう。「Asset Store」の検索欄に「Nexgen Robot」と入力して「リターン」キーを叩くと、先頭に「Nexgen Robot」が表示される。これをクリックすると、「Import」画面に変わる(図3)。筆者は既に一度購入しているので「Import」と表示されているが、初めて購入する場合は「Buy $10」と表示されるので、注意してほしい。

unity9_zu_02.png 図3 「Nexgen Robot」の「Import」画面。「Import」をクリック

 それともう1点注意が必要だ。「C:\Program Files(x86)\Unity\Editor\Standard Packages」フォルダー内にある、「Scripts.unityPackage」をダブルクリックして、「MouseOrbit.js」だけにチェックを付けてインポートしておこう(図4)。

unity9_zu_03.png 図4 「MouseOrbit.js」だけをインポート

 全てのインポートが完了すると、「Project」の「Assets」フォルダーの中に、インポートした各種フォルダーが作成される(図5)

unity9_zu_04.png 図5 「Assets」フォルダーの中に作成されたサブフォルダー

舞台を作る

 「Hierarchy」の「Create」→「3D Object」→「Plane」と選択して床を作る。「Inspector」の「Transform」の「Scale」の「X」に「4」、「Z」に「4」と指定して広くしておく。光源となる「Directional Light」も配置しておこう。

 次に、「Project」の「Assets」フォルダーの中にある、「Locomotion Setup」フォルダー内の「Textures」フォルダーにある、「ileConcreteFlooring_var01_DFF.psd」を「Plane」上にドラッグ&ドロップしておこう。床がコンクリート状に変化する(図6)。

unity9_zu_05.png 図6 床がコンクリート状に変化した

MouseOrbitスクリプトの設定

 パーティクルの動作を確かめる前に、「Project」の「Assets」フォルダーの中にある「LightningRock」フォルダーの中の、「Robot」フォルダーにある、「NexgenRobot」を「Plane」上に配置する。

 今回は、この「NexgenRobot(骸骨ロボット)」の動きがメインではないが、「Main Camera」で、パーティクルの動きをいろいろな角度で確認するためには、「Mouse Orbit」を追加する必要があるためだ。

 「Main Camera」に、「Inspector」の「Add Component」から「Camera-Control」→「Mouse Orbit」を追加する。「Inspector」上に表示される、「Mouse Orbit(Script)」の「Target」に、カメラのターゲットなるものを指定する必要がある。そのため、この「NexgenRobot(骸骨ロボット)」を「Target」に指定している(図7)。

unity9_zu_06.png 図7 「Main Camera」に「Mouse Orbit(Script)」の「Target」プロパティに「NexgenRobot」を指定した

 一応、この「骸骨ロボット」も動くように設定しておこう。これまでに何度も設定方法を書いてきたので、もう読者の皆さんはお分かりだと思うが、手順を簡単に書いておく。

  • 「NexgenRobot」の「Inspector」内の「Animator」の「Controller」に「Locomotion」を指定
  • 「Add Component」ボタンから「Physics」→「Character Controller」を選択し、「Center」の「Y」の値を「1」にしておく
  • 「Add Component」ボタンから「Scripts」→「Locomotion Player」を選択

 以上の設定で「NexgenRobot(骸骨ロボット)」は動くようになる。では、いよいよ本題のパーティクルの動作を見ていこう。

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