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サムスン 年間決算で9年ぶり減収に1月8日 15時08分
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韓国の大手電機メーカー「サムスン電子」は、去年1年間の決算を発表し、中国メーカーなどの追い上げでスマートフォン事業が伸び悩んだことなどから、9年ぶりに売り上げが前の年を下回りました。
サムスン電子が8日発表した去年1年間の決算の速報値によりますと、売り上げはおととしより10%減って205兆5000億ウォン(およそ22兆円)、また、本業のもうけを示す営業利益は32%減って24兆9000億ウォン(およそ2兆7000億円)となりました。
年間の決算で減収となったのは9年ぶり、減益となったのは3年ぶりで、急成長を続けてきたサムスンの減速傾向が改めて鮮明になりました。
利益全体のおよそ半分を占めるスマートフォン事業で、アメリカのアップルに加え、低価格の機種で急速にシェアを伸ばす中国メーカーとの競争が激しくなり、伸び悩んだことが大きく影響しました。サムスンは、今月からインドで低価格のスマートフォンの販売を始めるなど新興国市場での収益改善を進めています。
一方で、成長事業と位置づける医療機器など、新たな分野への事業拡大を強化しており、スマートフォン事業に依存する収益構造をどこまで改善できるかが課題となっています。