欧州の米軍の駐留を縮小へ　予算削減で１５カ所を閉鎖、統合

　【ワシントン共同】米国防総省は８日、英国など欧州の米軍基地・施設１５カ所を閉鎖、統合し、駐留を縮小する再編計画を明らかにした。国防予算の大幅削減に対処するのが目的。今後１０年程度での実施を見込んでおり、年間５億ドル（約６００億円）の削減が可能になると試算している。

　ロシアのウクライナへの軍事介入で欧州諸国では安全保障への不安が高まっており、当該国政府や米議会で異論や反発が出る可能性がある。

　再編対象となるのは英国、ドイツやポルトガル、イタリアの基地・施設。英国ではミルデンホール基地に駐留の米空軍部隊を撤収、英国に駐留する米軍部隊は全体で約２千人減る。