時価総額2700億円 成長医療ベンチャー エムスリー まとめ
時価総額2700億円。設立からわずか4年で上場。医療業界を変革し続けるベンチャー「エムスリー」の実態に迫ります。
更新日: 2013年04月07日
時価総額2700億円。設立からわずか4年で上場。医療業界を変革し続けるベンチャー「エムスリー」の実態に迫ります。
更新日: 2013年04月07日
エムスリーがすごい
設立からわずか4年で上場
現在の時価総額は約2,700億円
日本の医師の総人口約25万7千人のうち、半数以上の14万2千人もの人が登録
年成長率は10%を超える
エムスリーのビジョン
「インターネットを活用して、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」
エムスリーの事業内容
エムスリーの事業ミッションはインターネットを使った医療コスト、特に製薬会社のMR関連コストの削減です。
医師が最も長く活用する医療情報収集源は、インターネットです。にも関わらず、製薬会社の営業コストの大半はMR関連費用です。
エムスリーはインターネットを使って医者と製薬会社を直接結びつけ、薬のマーケティングにかかるコストを大幅に削減しています。
医師が最も長く活用する医療情報収集源は、インターネット。
にも関わらず、製薬会社の営業コストの大半はMR関連費用である。
エムスリーの収益の8割を稼ぐ「MR君」
MR君とは?
「MR君」はインターネット上でMRが医者に対してマーケティングが出来るプラットフォームです。
「MR君」のサイトでは、顔写真入のMR君が提供する情報を見て、医師は気に入った営業マンを登録し、ネットを通じて医師とMR君は直接やりとりすることができます。
製薬メーカーは医師に対して自社の情報を伝えたい情報をMR君に掲載費を支払うことで、医師に対して直接情報発信をすることができるというモデルです。
MR君ヒットの3つの要因
1.費用対効果
MR君の売りはコストパフォーマンスの良さです。製薬メーカーはMRを雇うのに年間で大体2000万円のコストをかけています。
MRは1年間に医師に会う回数は平均2000回であり、1回の訪問に平均1万円かかっています。MR君では医師に対してメール送信し見てもらうのにが平均285円かかります。
またメーカーからのメッセージを医師が頭の中に残す確率は対面が50%、インターネットは87%という違いがあるそうです。MRを使って医師の1回の認識を得る費用は20,000円かかりますが、MR君であれば380円で済むことができます。このコストパフォーマンスが最大の価値です。
2.圧倒的な高単価
MR君のサービス価格は基本料金が7000万、年間20万~40万通の医師へのメールを送る費用が2000万~4000万と最低でも年間1億近くの費用がかかります。そういった高単価にも関わらず20社以上の製薬会社が導入をしています。
サービスの価格は「顧客がサービスに対して感じる価値」×「サービスによってもたらされるメリット」によって決まると藤原和博さんは話していますがMR君は前述した通り、非常にコストパフォーマンスが高く見えるサービスです。
また同等のビジネスモデルを展開している事業会社がいないこともあり、サービスに対して感じる価値が落ちにくくなっています。IR資料によると1社あたりの平均単価2.4億を今後8~10億規模まで成長させ、導入製薬会社を現状の倍にできる潜在市場があると言われています。
3.価値の再定義
日本には25~30万人の医師がいるといわれており、そのうち20万人の医師がMR君に登録をしています。ただし当初は試行錯誤の時期でした。MR君の当初のセールスポイントは、日にち何時間待ってもなかなか会えない医師とネットでコミュニケーションがとれるというものでした。これはMRの営業効率の改善、コスト削減というものを価値と考えていたためです。
そのため当初は営業一人あたりに、MR君のアカウントを30万で販売するというビジネスモデルでした。ただしMR君を製薬会社に説明をしても「メールと何が異なるのか?」というリアクションが多かったということです。
そのためアカウントをMR一人毎ではなく、製薬会社の発行に切り替え「本社MR」というコンセプトを採り入れたことで導入が進むようになりました。
これはこれまでのMR担当者と医師の間に横たわっていた「情報伝達の非効率性」という問題を発見し、ウェブポータルという手段で最適化したことがMR君の成長を加速させる大きな要因になりました。
日本にも世界にも無かった唯一無二のビジネスモデル エムスリービジネスモデル研究ページです。
エムスリーのこれから①:「治験君」の展開
「MR君」を中心に医薬プロモーションのe化を推進
「治験君」を中心に医薬の研究開発のe化にチャレンジ
昨年来、エムスリーおよびメビックスでは、大規模臨床試験においてm3.comを通じた対象患者・参加施設の発掘を推進し、数百例以上の症例登録を迅速に実現してまいりました。また、いくつかの治験プロジェクトにおいても試験的に施設開拓を実施し、プロセスが確立できたので、治験の入口から出口までをトータルにサポートするサービス「治験君」として提供を開始いたします。
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ベトナムで半年間の丁稚奉公後、Rubyの父MatzさんのSVツアーに参加。スマートエデュケーション、エンジニアTypeを経て、現在East Venturesのアソシエイト。ツイキャスの広報。