世界一有名な軍事基地と言ってもいいであろうアメリカのエリア51。
エリア51とは、アメリカ空軍によって管理されている1地区で、
厚いベールに包まれた謎だらけの地区です。
正式名称は、グレーム・レイク空軍基地と言います。
あまりにも情報が少ないため、昔から「UFOが運びこまれている」だとか、
「宇宙人がいる」などなどSF的な噂が絶えません。
1950年代の設立から、多くの人々の関心を集めてきたエリア51。
ネバダ州の砂漠にあるその地区周辺や空域は、ほぼ60年の間、
進入禁止地区となってきました。
この秘密に満ちた場所は、多くの突拍子もない憶測を呼び、
地球外生命体や政府の陰謀に関わる代名詞となっています。
しかし、このような『いかにも』な噂は、長年に渡りこの基地で行われてきた
重要な開発や事実から人々の注目を逸らしてきました。
エリア51では、設立以来、CIAによる機密計画が行われています。
主に、新技術のテストに使われ、軍の最新鋭の航空機のいくつかは、
この場所で最初の一歩を踏み出しています。
エリア51は拡大を続け、最近では、建設中の新たな建物が衛星画像で確認されました。
しかしながら、彼らの真の目的は謎に包まれたままです。
アメリカ空軍によって守られているこの場所には何が隠されているのでしょうか?
今回は、現実と数々の都市伝説を区別し、エリア51について、
あなたが知らない10のことを紹介しましょう。
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10. CIAは2013年に、初めてその存在を認めた
エリア51で行われている事業は、アメリカ政府にとって重大な機密事項であり、
CIAはその存在を公式な書類上で否定し続けていました。
2013年まで、この施設に関する文章は常に改訂されています。
当初は、冷戦により、軍事計画がソ連の手に渡ることを恐れたためでした。
しかし、ジョージ・ワシントン大学の教授が情報の公開を要求した後、
その存在はエリア51で行われた最初の20年の活動公開と共に、
機密文書の中で認められました。
9. エリア51で最初に行われた実験は、スパイ偵察機U2だった
エリア51は、ソ連の監視のために第二次世界大戦後に開発された、
偵察機U2の飛行テストセンターとして、活動を始めました。
U2のテストフライトは、枯渇した湖の上に作られた、
エリア51の滑走路を使用して実施されています。
ロッキード社デザインの飛行機、最初のテストフライトは、1955年8月1日に行われました。
U2がソ連と東欧への偵察を開始した当初、この航空機は監視をするためではなく、
気象調査するためのものであるというデマが流されました。
U2と言えば、1960年5月、ソ連上空を偵察飛行中に起きた、U2撃墜事件が有名ですね。
8. 無人偵察機のテストフライトが初めて行われた
現在では、アメリカ空軍による無人偵察機の使用は、多くの国の紛争で広く知られていますが、この無人機の開発は随分古くから始まっていました。
エリア51は、1964年に無人機のテストフライトが初めて実施された場所です。
この航空機はD21と呼ばれ、偵察機としての使用を目的とされていました。
無人機が単独で飛行するまでには、かなりの時間が費やされましたが、
1966年には、D21モデルは、上空90,000フィートの飛行を実現させました。
しかし、4回目のテストフライトの際、無人機が搭載されていた航空機から離れるときに何かが起き、2つの飛行機は壊滅し、1人の搭乗員が命を落とすという事故が起こってしまいます。
D21は1969~1971年の間に、中国に対し、4回の偵察飛行を行いました。
7. 他国の航空機が基地に存在した
アメリカ国民ですら進入禁止なのに?と思われるかもしれませんが、ちょっと違います。
アメリカはかつてエリア51を、捕らえられた敵国の航空機の技術を試す場所として
利用していました。
最初にここに運びこまれた航空機は、ロシア製MiG_21です。
この航空機は、1966年、イラク空軍の軍人が亡命をした際に、
イスラエルによって捕獲されました。
アメリカ軍はロシアの航空機の性能と設計の弱点を調査し、
戦闘になった場合に利用しようとしたのです。
一機だけでなく、別のMiG_21の調査も次々に行われました。
1970年、秘密裏にソ連のレーダーシステムがエリア51の監視を始め、
その後数年の間に、他国の航空機の調査は別の場所に移されました。
6. うっかり、公開されてしまったことがある
1967年に記された政府のメモには、それまでと同様に、
エリア51に関する記述は全て改訂されています。
しかし、明らかに見落とされたと思われる、エリア51に関する記載が
書類の15ページ目に残っているのです。
CIA長官リチャード・ヘルムズから送られたその文書には、ベトナム戦争中、
北ベトナムへのスパイに参加するために、エリア51の偵察機の配置に
関することが書かれていました。
この見落としは当時、世間に広まることはなく、
過度の関心を集めることにはなりませんでした。
現在、CIAはエリア51の存在を認め、地図帳はその施設をネリス空軍基地内
と示していますが、政府の地図上では、今だに『進入禁止区域』とされています。
5. 米軍は、エリア51の有害物質使用で訴えられている
軍は、エリア51の秘密性を利用し、大量の有害物質の廃棄をしているといわれ、
そこで働く人々には箝口令がしかれているといいます。
病に犯された従業員や、亡くなった方の遺族は、燃やされる前に穴に捨てられる、
大きなドラム缶に入った有害廃棄物の証拠を集めました。
裁判が予定されていましたが、国家安全保障上の問題により、
進めることができませんでした。
また、エリア51が隔離されていることを利用して、
軍は他の基地から集めた廃棄物をここで処分しているという訴えもありました。
4. 基地の写真が撮られてしまったことがある
1974年、宇宙ステーション、スカイラブ飛行中の若い宇宙飛行士が、
誤ってエリア51の写真を撮影してしまいました。
この事件は、国家安全保障に対する議論を引き起こし、
エリア51の存在を公式に認める可能性が出てきました。
その後、CIA内部で論争が起こり、最終的に長官のウィリアム・コルビーはその画像を
世間に公表しないことに決めます。
機密文書の公表後、エリア51は世界中でCIAが、宇宙からの撮影を禁止している
ただ一つの場所だったことが明らかになりました。
どんなに貴重なものが見られてしまったのか、CIAが慌てるのも納得です。
現在ではグーグルアースである程度見れるようになっています。
3. 最新の計画は、次世代スパイ航空機?
という噂が流れ、ついにはエリア51で新たな大プロジェクトが進行中であることを
示す衛星画像も出てきました。
巨大で、飛行機の格納庫のような建物が滑走路の先に建設中であるようです。
さらにアメリカ空軍は、長距離無人偵察機の試作品の存在と、
それが有望であることを暗に認めました。
エリア51に建設された格納庫は、幅およそ50メートルの巨大なドアを備えており、
いかにも飛行機のような大きな物体のために作られたかのようです。
2. ビン・ラディンを襲撃したヘリコプターはエリア51製?
2011年5月に遂行されたウサーマ・ビン・ラディンの殺害は、
アメリカの特殊部隊ネイビーシールズによって行われましたが、
彼らは2台のブラックホークでパキスタンの現場へ向かっていました。
しかし、任務の途中で1台が墜落した後、写真を見た専門家はすぐに、
これは普通のヘリコプターではないことに気づきます。
多くの人はそれがロッキード・マーチンによって大幅に改造された
ブラックホークだったと信じていますが、あのヘリコプターは全く新しく、
未知のモデルだったと主張する人もいます。
作戦の前に、このヘリコプターが試されたとなれば、
行われたのはエリア51である可能性が非常に高いでしょう。
この改造によって、ヘリコプターがレーダーに映らなくなった、というのは
あまり信じられていませんが、もし本当ならばはるかに機体は見つかりにくくなりますね。
1. エリア51の陰謀説
エリア51にまつわる噂や陰謀説は数多くありますが、
おそらくケタ違いに突飛なものは2011年、アニー・ヤコブセンによって、
秘密基地の歴史の本の中で書かれたものでしょう。
彼女によれば、エリア51は、1947年にロズウェルで起こったUFO墜落の疑惑を利用した、
アメリカの隠蔽工作だったそうです。
彼女は、それはUFOではなく、遺伝子改変された子供達が操縦する
ソ連の特務飛行だったと主張し、恐怖を広めるためにアメリカの人々には
地球外生命体だと信じさせたと言っています。
この架空の話しの中では、エリア51はソ連の機体と乗組員の生き残りを
収容する場所だったとされています。
さらに著者は、子供の遺伝子改変は、第二次世界大戦中に
強制収容所の囚人を使い実験を行った、あの悪名高いナチスの科学者ヨーゼフ・メンゲレ
によって行われていたと主張しました。
どうだったでしょうか?
エリア51について10のことでしたが、
多分みんなが知りたかったであろう?UFOや宇宙人ネタはほぼありませんでしたね。
子供の時からエリア51ネタ(というより宇宙人ネタ)が好きだったので少し残念です。
しかし、世界最先端の軍事技術を保持し、研究していることは間違いなさそうです。
でもやっぱり、発覚したら世界がひっくり返るくらいの秘密があってもいいですね。
CIAが深く関わっているのが怪しい……
これからもエリア51は一部の人達にとってはネタの尽きない、
とても好奇心や探究心をくすぐられる場所であることでしょう。
こういう基地や話題を持っていることが、超大国アメリカの強さのひとつですね。
そんなエリア51について、あのひとも語っているというか……
遠隔透視!?をしてましたよ(゚A゚;)ゴクリ
10 Declassified Facts You Didn’t Know About Area 51(訳:EINS)