| | JR九州吹奏楽団の演奏などがあったお別れセレモニー=佐世保市、JR早岐駅旧駅舎
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JR早岐駅(佐世保市早岐1丁目)の新駅開業に伴い役目を終えた旧駅舎で27日、お別れセレモニーがあり、市民ら約100人が親しんだ駅舎との別れを惜しんだ。
旧駅舎は、1897(明治30)年建造で県内最古。耐震化のため、新築された。11日に新駅舎と東西連絡通路が開業し、117年の歴史に幕を閉じた。
九州鉄道OB会佐世保支部長で、最初の配属先が同駅だった本城燿(ひかる)さん(73)=同市広田町=が「明治から平成までの時代を歩んできた。今後も地域に愛される駅であってほしい」とあいさつ。JR九州吹奏楽団が「銀河鉄道999」や「いい日旅立ち」などを演奏した。
旧駅舎の時計の針は、最後の役割を果たした11日午前2時27分で止まったまま。待合室に集まった人たちは駅舎内や外観を写真撮影するなどして思いをはせた。53代目駅長の鶴田(つるだ)誠さん(56)は「佐世保の重要な中心地である早岐地区を117年間支えてきた駅。新駅舎も地元に愛されるよう頑張る」と述べた。
旧駅舎は28日から囲いが施され、その後解体工事が始まる。解体後の土地の活用は未定。