ワシントン=大島隆
2015年1月7日18時22分
米国務省のサキ報道官は6日の記者会見で、「(前日の会見で)村山談話と河野談話に言及したことを、日本政府への圧力と見る人々がいる」という質問に対して、「そのような意図はなかった。歴史問題への前向きなメッセージや平和への貢献を含めた安倍晋三首相の発言を歓迎している。地域の国々と強固で建設的な関係を築くことを促進することが、当事者の国々と米国の利益になると考えている」と話した。
サキ氏は5日の会見で、日本の戦後70年の談話について質問を受けて「これまでに村山(富市)元首相と河野(洋平)元官房長官が示した謝罪が、近隣諸国との関係を改善するための重要な区切りだったというのが我々の見解だ」と話していた。
安倍首相は5日の会見で「村山談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいく。安倍政権として、先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、今後アジア太平洋地域や世界のためにさらにどのような貢献を果たしていくのか、世界に発信できるようなものを考え、新たな談話に書き込んでいく」と話していた。(ワシントン=大島隆)
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朝日新聞国際報道部
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