EMとは

EMの菌たち

EMはEffective(有用な)Microorganisms(微生物群)の頭文字に由来しています。
EMには安全でよい働きをする善玉菌がたくさん含まれ、中でも乳酸菌、酵母、光合成細菌が特に大切な働きをしています。
<乳酸菌>
糖を発酵し、乳酸を生成することで、悪玉菌を抑制します。ヨーグルトやみそ、醤油、漬物などの発酵食品を作る時にも活躍しています。
<酵母>
「発酵の元」という意味があり、お酒の醸造などに欠かせない微生物です。有機物を分解し、アルコールをはじめ、アミノ酸や多糖類など、様々な生理活性物質を生成します。
<光合成細菌>
EMの中心的な微生物で、有害物質を浄化する性質があります。乳酸菌や酵母と一緒になることで、さらに能力が高まります。自然界では水田の土の中などにいて、悪臭物質などをエサにしています。

これらの善玉菌がバランスよく働くと、他の微生物も活性化して、人や植物にとって理想的な環境がうまれます。

EMの活用例

<農業>
EMを使うと農薬を使わない安心安全な有機農法を実現することが可能です。農作物の質も収穫量もアップし、EMホテルコスタビスタのレストランで食べることのできる新垣農園のEMトマトは糖度が高く、トマトが嫌いな子供でも食べることができると大人気です。
<畜産>
畜舎にEMを散布したり、エサにEMを混ぜることで、畜舎の臭いのない清潔な状態になり、安心して食べられる食肉を作ることができます。EM玉城牧場(沖縄県南城市)の牛乳は、濃厚なおいしさが有名で、わざわざ本土からの注文する方もたくさんいらっしゃるそうです。
アトピーや卵アレルギーの人でも食べられるEM卵が人気の宮城農園(沖縄県南城市)、肉質がやわらかく豚の独特のにおいもなくて美味い「やんばる島豚アグー」の我那覇畜産(沖縄県名護市)でもEMが有効的に使われています。
<プール清掃>

EMをシーズン前のプールに入れておくと、ヘドロやアオコなどが分解され、大量の塩素や合成洗剤を使わずに安全で楽なプール清掃が可能です。その水が流れ込む川や海もEMの働きできれいになります。
現在では全国で1600以上、沖縄県内でも120以上の学校でプール清掃にEMが使われています。

<河川の浄化>
EMを使った河川の浄化は地域ぐるみの環境活動として年々広がっています。日本国内では毎年海の日に全国一斉EM団子*投入イベントが開催され、多くの方々が参加されています。
*EMと米ぬかからつくったボカシ、糖蜜を土と混ぜて発酵させたもの

EM技術の可能性

農業用資材としてスタートしたEMですが、今では、水産、畜産、ゴミ処理、水の浄化、医療など様々な分野でその技術が活用されています。EMは、未来の食糧問題、環境問題、健康医療問題、資源エネルギー問題などを解決し、地球の未来を共存共栄という理想的なものにする可能性をもっています。
EMに関する詳細はEM研究機構ウェブサイトでご覧いただけます。