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金融機関 異業種連携で空き家維持管理1月3日 13時12分
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人口減少や高齢化などを背景に空き家が増え続けるなか、金融機関の間では、警備会社や住宅メーカーなど異業種の企業と提携し、空き家を抱える顧客に対して維持管理などのサービスを提供する動きが相次いでいます。
空き家は全国的に増え続け、総務省によりますと、おととし10月の時点で過去最多のおよそ820万戸に上っています。
こうしたなか、生命保険大手の「第一生命」は警備会社の「ALSOK」と提携し、先月から、空き家の管理に悩む保険の契約者らに対して新たなサービスの提供を始めました。
具体的には、保険会社の仲介で警備会社が空き家が荒らされていないか定期的に見回りをしたり、郵便物を回収したりします。
第一生命の松永啓次長は「契約者が亡くなり、遺族も引っ越して空き家になるといった事例があり、空き家の管理などの需要は大きい」と話していました。
また、「三井住友信託銀行」は、子会社の不動産会社が住宅メーカーの「積水ハウス」や警備会社と提携することで、空き家の改築や維持管理といったサービスを提供できる仕組みを整えました。
人口減少や高齢化などを背景に空き家は増え続けており、今後も、金融機関を中心に、空き家を抱える顧客へのサービスを拡充する動きが広がりそうです。