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米カリフォルニア州 不法移民も運転免許1月3日 12時22分
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アメリカ・カリフォルニア州でことしから不法移民でも自動車の運転免許を取得できるようになり、全米で最も多くの不法移民が暮らすカリフォルニア州の動きが移民のさらなる権利拡大につながるのか注目されています。
全米で最も多いおよそ300万人の不法移民が暮らすカリフォルニア州では、合法的に滞在していることが発行条件となっているため、これまで不法移民は運転免許を取得できませんでした。
しかし、日常的に無免許運転をしている不法移民は100万人以上に上るとみられ、トラブルも絶えないことから、カリフォルニア州はことしから不法移民にも運転免許を発行することになり、2日、申請の受け付けが始まりました。陸運局によりますと、不法移民からの申請は今後3年間で140万件に上る見通しだということで、試験に合格すれば免許が発行されます。
一方、ロサンゼルス郊外では、無免許運転の不法移民が起こした交通事故で家族を亡くした人たちがデモを行い、「法を犯して滞在している者に市民としての権利を与えるべきではない」などと反対の声を上げました。
アメリカでは一部の州と地域で不法移民にも免許の取得が認められていますが、最も多くの不法移民が暮らすカリフォルニア州が発行に踏み切ったことで、全米での移民のさらなる権利拡大につながるのか注目されています。