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「シリア難民」乗せた船 置き去りか
1月3日 8時49分

「シリア難民」乗せた船 置き去りか
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イタリアの沖合で、シリア難民とみられるおよそ450人を乗せた船が航行できなくなっているのが見つかり、密航業者が船を置き去りにしたとみられることから、国連は、ヨーロッパの国々に対し、危険な航海に代わる手段を提供するよう求めています。

イタリア南部の沖合で、1日、およそ450人が乗った貨物船が燃料切れで航行できなくなっているのが見つかり、イタリアの沿岸警備隊などが救助して近くの港にえい航しました。
船に乗っていたのは、シリアから逃れてきた人たちとみられ、トルコからイタリアに向かう途中だったとみられるということです。
イタリアの沿岸警備隊は、先月31日にもシリア難民など800人近くが乗った船を救助していますが、いずれの船にも発見当時、乗組員の姿はなく、密航業者が難民たちを置き去りにしたのではないかという指摘が出ています。
地中海では、内戦や紛争が続く中東やアフリカなどからヨーロッパを目指して海を渡る難民が増えていますが、密航業者が当局の摘発から逃れるため、航海の途中で船を沈めたり見捨てたりすることが問題となっています。
これを受けてUNHCR=国連難民高等弁務官事務所は声明を発表し、「救助態勢を整えるとともに、危険な航海に代わる合法的な手段を提供するよう努力してほしい」として、ヨーロッパの国々に難民の安全確保のための対策を取るよう求めました。

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