ニュース詳細
大手ビール各社 クラフトビール開発強化へ1月2日 10時58分
K10043936111_1501021219_1501021222.mp4
ビールの消費が減少するなか、大手メーカー各社は新たな市場を開拓しようと地ビールのように味や香りが特徴的と言われるクラフトビールの開発を強化することにしています。
ビールの消費は若者のビール離れなどを背景に減少していて、ビール系飲料全体の出荷量は、おととしまで9年連続で過去最低を更新しています。
こうしたなか、大手ビールメーカーは新たな市場を開拓しようと主に小さな醸造設備で作られ、独特の味や香りが特徴的と言われるクラフトビールの開発や販売に乗り出すことにしています。
このうち、キリンビールは横浜市の自社工場や東京・渋谷区に小規模の醸造設備を作り、ことし春以降、インターネットなどで10種類を販売する方針です。
キリンビールの和田徹さんは「クラフトビールの国内のシェアは1%未満だが、アメリカでは14%程度と高いので、今後、成長が見込まれる」と話しています。
このほか、アサヒビールが来月以降、クラフトビールの新商品を4種類投入するほか、サッポロビールもことし、こうしたビールの開発を強化する方針です。
クラフトビールは一般的なビールと違って生産量が少ないものの、地ビールのような味わいがあるということで各社は日本での普及を図り、ビール市場の活性化につなげたいとしています。