桜島の山体膨張 2013年8月規模以上の噴火が発生する可能性
福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は6日午前10時30分、桜島の状況に関する解説情報第002号を出した。
それによると、大隅河川国道事務所の有村観測坑道、および、京都大学防災研究所のハルタ山観測総合坑道に設置している傾斜計と伸縮計に、1日ごろから山体の膨張と考えられる変化がみられる。昨日以後も同じ変化が続いている。
このことから、2気象台は、同様の変化がみられた、2012年7月24日および2013年8月18日に発生した、多量の噴煙を噴出する噴火と同規模、もしくはそれ以上の噴火が発生する可能性があるとして、厳重な注意を呼びかけている。
現在、桜島の火口周辺警報は「噴火警戒レベル3」で、入山規制が継続している。
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降る可能性がある。
また、爆発的噴火に伴う大きな空振によって、窓ガラスが割れるなどのおそれもある。降雨時には、土石流発生の可能性もあり、注意が必要。
=2015/01/06 西日本新聞=