福山亜希、近藤郷平
2015年1月6日21時33分
円安で、家電生産の国内回帰が広がっている。パナソニックとシャープは、日本市場向け家電の生産の一部を海外から国内に戻す。日本メーカーの多くは、1980年代半ばからの円高傾向のなか、海外での生産を増やしてきた。だが、ここ2年ほどで円安が進み、国内生産でも採算が取れるようになってきた。
パナソニックは、今春以降、中国で生産していた電子レンジを神戸工場(兵庫県)に、エアコンを草津工場(滋賀県)に、洗濯機を袋井工場(静岡県)に、それぞれ移すことを検討している。
パナソニックは国内で売る製品の多くを海外で作っており、円安が進むと輸入価格があがり、採算が悪化する。1ドル=110円よりも円安になると、1円の円安で家電でのもうけが18億円減る計算だ。今の為替レート(1ドル=119円前後)では、国内生産の方が有利だ。
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