前回の記事で
ヒットを打って出塁する・・・張本氏
それ以外・・・大杉氏
と書きました。
張本氏は打率0.319で出塁率0.403
9分弱は、ヒット以外(四死球等)で出塁していることになります。
大杉氏は打率0.287で出塁率0.350
6分強は、ヒット以外(四死球等)で出塁していることになります。
まず、両者の間には
ヒットで出塁する確率は、3分強差がある。
3分というのは、100打数 3安打のこと。
お互い、100回バットを振れば
張本氏は3安打余計に打て、大杉氏はその3安打は出ていないということです。
打数を大きくし
1000打数とすると、30安打違います。
2000打数では60安打
4000打数では120安打
8000打数では240安打
打率3分違っても
それは大きく違ってくるという人がいますが、果たしてそうなんでしょうかね?
それは内容次第なんじゃないのかな?
前回の記事でも書いたことを
もう一度載せてみましょうか?
●張本勲
本塁打率・・・19.1(19打数に1本)
打点率・・・0.173
長打確率・・・0.103
安打の中に長打が含まれる含有率・・・32%
ヒット何本で点が取れるか・・・1.84
●大杉勝男
本塁打率・・・15.9(16打数に1本)
打点率・・・0.194
長打確率・・・0.104
安打の中に長打が含まれる含有率・・・36%
ヒット何本で点が取れるか・・・1.48
張本氏は
確か、大杉氏より、ヒットが出る確率が、100打数3安打多いはずなんです。
でも、本塁打が出る確率や、点を取る確率、長打が出る確率は
大杉氏を大きく下回っています。
要するに、こういうことです。
張本氏は、大杉氏より100打数3安打を打てる力がありながらその恩恵を活かせていない
下回っているということは、そういうことなんです。
3安打余計に打つ力があれば
その3安打にもっと本塁打があったり、点を取れ、長打が打てる確率も高くなるはず。
でも結果的に、蓋を開ければ
大杉氏のほうが高い確率である。
逆説では
大杉氏は、張本氏が打てる3安打をミスりながら、張本氏より素晴らしいペースで長打や本塁打が打て、点が取れた。
ということです。
張本氏が
長打の確率や本塁打のペースが大杉氏より高く
また、大杉氏より点を取れる状態であれば
3分高い打率はかなり良い捉え方ができます。
まあ、以下の2つの捉え方ができます。
1・・・張本氏は、その3安打余計に打てる力があったからこそ、大杉氏ほどではないが、長打や打点など、高い率を残せた(打率が高い恩恵が強い)
2・・・張本氏は、その3安打を放ちながら、大杉氏に届かない率だった。
張本氏の3分高い打率は、そこまで利点がない(打率が高い恩恵が薄い)
これは捉えようですね。
オレ個人としては
後者ですね。
あまり悪い捉え方を好まない人なら
前者を選ぶでしょう。
オレは性格から、ネガティブに考え
自分を追い込み、解決していく人間なので、前向きな考えは好みません。
大杉氏も、その3安打を余計に打つ力があれば
本塁打は600を超えていたかもしれません。
でも、全部打点無しのシングルヒットで
しかも本塁打無しという可能性も有る。(まあ、本塁打率15ですから、それはないでしょうが)
そうなると、本塁打率は高くなるし、打点率は大きく下がるでしょうね。
打率が高い=良いこと
とは一概に言えないということです。
内容次第ということですね。