2014年における、スバルの北米販売台数が初の50万台オーバーということですが、思えば2008年には20万台にも届いていなかったわけですから、これだけ熟成した自動車市場においては急成長といえるサクセスぶりなのでした。
Subaru of America, Inc. has reached a significant milestone in its history, by retailing 500,000 vehicles in a single calendar year. The milestone caps a remarkable seven year growth period for the brand in the U.S. in which the company has grown from 187,699 vehicle sales in 2008 to what will total over 500,000 sales in 2014, once the sales year closes on January 2.
様々なモデルが合わさっての成功なのですが、単純化すれば2009年にデビューした5代目レガシィ(現行モデルからいうと先代モデル)を北米市場をターゲットに進化・適応させたことが、この成功につながったといえるのでありましょう。

であれば、6代目となる現行レガシィ(というかアウトバック)を、さらに北米市場をターゲットにして、さらにフォレスターやXVといったSUVラインナップを充実させるという判断はまったくもって自然なもので、そうしてブランディングしていった結果が、この年間50万台の実現につながったのです、おそらく。

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そして、こうした仕向地(ちなみにレガシィ・アウトバックは現地生産)に合わせた商品開発をしていくのが、まさにグローバル化であることを考えると、たとえば「日本の国内市場や行政が●●だから、日系企業では■■の商品開発が進まない」という発言がナンセンスであることを再確認する次第。もはや成長が期待できない国内市場の影響を、グローバル戦略が受けるという風に考えることは認識を誤らせるのではないかと思うのでありました。


もちろん、国内市場向けの製品開発においては、市場トレンドや行政の方針というのは影響大なのは当然として。だから、スバルは北米に合わせてレガシィを進化させたのに対して、レヴォーグという国内専用のニューラインナップを立ち上げたわけですから。

このあたりの認識をしっかりしていきたいと思う今日このごろでありました。

精進します。