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首相 戦後70年の談話 世界に向けて発表を
1月5日 16時40分

安倍総理大臣は、三重県伊勢市で年頭にあたって記者会見し、戦後70年となることし発表するとしている「総理大臣談話」について、先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、積極的平和主義に基づく地域や世界の安定に向けた貢献などを盛り込み、世界に向けて発表したいという考えを示しました。

この中で、安倍総理大臣は、「先月の総選挙における国民からの負託にしっかりと応えていかなければならない。日本経済を必ずや再生する。そのためにはこれまでにはない大胆な改革を進めていかなければならない。東日本大震災からの復興、教育の再生、社会保障の改革、外交安全保障の立て直し、さらには地方創生や女性が輝く社会の実現にも真っ正面から取り組んでいく」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「いずれも戦後以来の大改革だ。しかし、いかに困難な道であろうとも、子どもたちの未来を見据えながら、国民と共に改革を成し遂げていく決意だ。あらゆる改革を大きく前進させる1年にしたい。今月始まる通常国会は、『改革断行国会』としていきたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、「本年は、戦後70年の節目の年に当たる。平和国家としての歩みは、これからも決して変わることはない。国民の命と幸せな暮らしは、断固として守り抜いていく。そのための新たな安全保障法制を整備していく」と述べ、集団的自衛権の行使を可能にするための安全保障法制の整備などに取り組んでいく決意を示しました。
そして、安倍総理大臣は、戦後70年となることし発表するとしている「総理大臣談話」について、「安倍内閣としては、村山談話を含め歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる。そして引き継いでいく」と述べ、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明した村山談話など、歴代内閣の立場を引き継ぐ考えを示しました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「戦後70年の節目を迎えるにあたって、安倍政権として、先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、そして今後、日本としてアジア太平洋地域や世界のために、さらにどのような貢献を果たしていくのか、世界に発信できるようなものを英知を結集して考え、新たな談話に書き込んでいく考えだ。積極的平和主義の旗の下、世界の平和と安定に貢献していく明確な意志を、世界に向けて発信したい」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、「私たちがまいたアベノミクスという種は、この2年間で大きな木へと成長し、今、実りの季節を迎えようとしている。しかし、いまだ、成長途上だ。年末に取りまとめた経済対策を、早期に実行に移し、アベノミクスをさらに実りあふれる大木へと、成長させていかなければならない。ことしも経済最優先で取り組みたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、原発の再稼働や憲法改正など、先の衆議院選挙で自民党の公約に掲げた政策について、「政権公約の中において約束したことは、しっかりと実行していかなければならない。同時に国民の皆さんにご理解をいただくための努力はさらに進め、国会論戦も通じながらしっかりと丁寧に説明していきたい」と述べました。

首相が伊勢神宮に参拝

安倍総理大臣は5日、三重県の伊勢神宮に参拝し、初詣に訪れた人たちからの激励の声に、手を振るなどして応えていました。
安倍総理大臣は5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を訪れ、高市総務大臣や岸田外務大臣ら11人の閣僚と共に外宮、内宮の順に参拝しました。
伊勢神宮には、多くの人たちが初詣に訪れていて、安倍総理大臣は、激励の声に、笑顔で手を振ったり、握手をしたりしながら応えていました。
また、安倍総理大臣は、地元のボーイスカウトとガールスカウトに所属する小学生から花束を贈呈され、笑顔で記念撮影に応じていました。

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