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原子力規制委員長「再稼働すれば重要性増す」1月5日 13時01分
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ことし、原発の再稼働の前提となる新たな規制基準に複数の原発が合格する可能性があるなか、審査を進めている原子力規制委員会の田中俊一委員長が年頭の訓示を行い、「原発が再稼働すれば今までと異なる仕事が求められ重要性が増す。一層気を引き締めて仕事に当たってほしい」と述べました。
原子力規制委員会では4年前の原発事故を受けて作られた再稼働の前提となる規制基準について電力各社から申請があった14原発21基について審査を進めていて、去年9月に鹿児島県にある川内原発が初めて審査に合格したほか、福井県にある高浜原発も早ければ今月中に合格を示す審査書がまとまる見込みです。
規制委員会の田中俊一委員長は5日午前、原子力規制庁の職員460人を前に年頭の訓示を行い「原発が再稼働することになれば、施設の検査など今までと異なる仕事が求められ重要性が増す。ことしは去年より一層気を引き締めて仕事に当たってほしい」と述べました。
ことしは加圧水型と呼ばれるタイプの複数の原発が審査に合格し、再稼働する可能性があるほか、4年前に事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプの原発の審査も進む見通しです。
規制委員会は原発事故を教訓にした安全対策が実効性を持っているかを審査や検査で確認するとともに、その結果の説明責任が問われることになります。