新潟・スキー場男女3人救助 救助までの恐怖を涙ながらに語る

01/04 18:31
新潟・湯沢町のかぐらスキー場で、行方不明となっていた男女3人が、4日朝、無事救助された。3人は、神楽ケ峰の頂上から、スキー場とは反対側のおよそ2kmの地点で発見されたという。東京からスノーボードに来ていて、2日から連絡が取れなくなっていた3人は、その後の記者会見で、救助までの恐怖を涙ながらに語った。
救助された練子広寿さん(45)は「冬の山というのは、本当にこんな恐ろしいものなんだなと...。テレビとか、うわさでは本当によく見ているんですけれど、やっと...、やっとその恐ろしさがわかりました。本当に生きて帰ってきたので、仲間とかにも伝えたいです」と、涙ながらに語った。
新潟・湯沢町のスキー場で、スノーボードに出かけたまま、2日から連絡が取れなくなっていた、東京都在住の男女3人。
警察などが捜索を行っていたが、4日午前8時50分ごろ、行方不明になったとみられる山の山頂から、およそ2km西側で、新潟県警のヘリに発見され、無事に救助された。
新潟県警が撮影した、救助の瞬間の映像には、救助を待つ3人の姿が見える。
1人ひとりに器具をつけ、ヘリコプターでつり上げた。
3人は昼すぎ、会見を行った。
救助された練子さんは「やはり、2日間の疲労が、思ったより体を動かせなくて。朝起きて、命があるかなって、自信がないのをちょっと思った時に、ヘリコプターの音が聞こえたので、本当にほっとしました」と語った。
共にスノーボード歴は10年のベテランだが、コース外に入り、そのまま道に迷ってしまったという。
救助された練子さんは「雪が大変多くて、今まで知っている(頭の)中で、映像で残っている道が、全く違う状況になっていた」と語った。
道に迷ってからの2日間、どのように寒さをしのいでいたかについて、練子さんは「雪洞を掘って。あとは朝、次に行動できる時間まで、体を休めているという。それを2日間、繰り返していた。行動食のあめとかチョコレート、お水も本当に、ちょっとしたものぐらいしか、持っていませんでした」と語った。
3人は、雪洞を掘って、その入り口にスノーボードを立てかけ、さらに、隙間風を防ぐため、大きなアルミ製のシートを張り、寒さをしのごうとしていたという。
救助された練子さんは「ストックを握ることもできなくなってくる。手先が凍っていくのが、とにかくつらかった」と語った。
登山届が必要なエリアだったのにもかかわらず、提出をしていなかったという3人。
現在の心境について問われると、妻・真美さん(44)は「自分の無謀さを今、大変反省しております」と語った。
山本亜紀さん(40)は「こんなに死を感じたことはないので、これからは、このようなことがないように、自己管理をしっかりしていきたいと思います」と語った。
練子さんは「(コース外は)ゲレンデよりは、誰にも侵されていないものが残ってるから、行ってみたいという気持ちだけで行くんですけど。リスクをかけてまで行くという発想が、僕からはなくなりました」と語った。

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