関市で日本刀の打ち初め式01月02日 12時23分
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刃物の産地として知られる岐阜県関市で、2日、新春恒例の日本刀の打ち初め式が行われました。
この打ち初め式は、鎌倉時代から刃物の製造が盛んに行われてきた関市で、毎年、正月に1年の作業の無事を願い行われています。
刃物造りの技術を伝える市内の観光施設「関鍛冶伝承館」には、白装束と烏帽子を身に着けた、刀匠15人が集まり、神事のあと、刀の材料になる鋼を熱する「火床」と呼ばれる炉に火をおこしました。
そして1000度以上の温度になった炉の中で焼いた鋼を刀匠がくり返し「つち」でたたくなどして、刀が強度を増すように鍛え上げていきました。
打ち初め式の会場の中には、刀匠たちがつちをふるうたびに「カン、カン」という音がリズム良く響きわたり、訪れた観光客たちは、真っ赤に焼けている鋼や、飛び散る火花の様子に驚きの声をあげながら、700年以上続く伝統のものづくりの技を楽しんでいました。
埼玉県からの帰省にあわせて打ち初め式を見に訪れた親子は「刀造りを初めて見ましたが、火花の散り方に驚きました」とか、「娘に伝統の刀打ちを見せられてよかった」などと話していました。