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安全祈願し日本刀の打ち初め 荒尾市の刀匠 2015年01月04日

安全祈願し日本刀の打ち初め 荒尾市の刀匠の写真、図解
真っ赤に熱した玉鋼をベルトハンマーで鍛錬する刀匠の松永源六郎さん=荒尾市
 荒尾市の刀匠松永源六郎さん(66)が3日、1年の作業の安全を祈願し、日本刀の打ち初めをした。真っ赤に熱した鋼をたたくたびに、鮮やかな火花が作業場に飛び散った。

 松永さんは刀匠になって37年。約30年前、作業中に2カ月入院する大けがを負ったのを機に、年始に安全祈願を始めた。

 庭先に祭った製鉄の神に祈りをささげた後、打ち初め。松炭でおこした火で、有明海の砂鉄などで作った約2キロの玉鋼を1400度に熱しベルトハンマーなどで鍛錬、純度を高めた。しなやかで、見た目も美しい刃ができるという。年間約15本を作る松永さんは「安全祈願のおかげで事故はない。鎌倉時代の名品を目指したい」と話した。

 松永さんが立ち上げた古武道・小岱流斬試の弟子たちによる「抜き初め」の披露もあった。(中原功一朗)


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