韓国歌手の所得が急増、韓流が追い風に

歌手1人当たり年収4647万ウォン
過去3年で72%増

 韓国国税庁によると、歌手の1人当たり年収は2013年時点で4647万ウォン(約506万円)となり、韓流を追い風に3年間で72%増加したことが分かった。また、タレント・俳優(3718万ウォン=約405万円)を900万ウォン余り上回った。

 歌手の所得が大幅に増えたのは、韓流効果で中国や日本でのコンテンツ売り上げや興行収入が増えたためとみられる。

 また、13年までの3年間に歌手業で主な収入を上げた人は5073人で、10年(3880人)よりも30%増えた。芸能プロダクション関係者は「タレントや俳優がCMなどで収入を得る機会は一部のトップスターに限られるが、歌手は海外市場の拡大でコンサートなどで収入を得る機会が増えている」と説明した。

 歌手やタレント・俳優らの所得は事業所得であり、税務当局への申告を基準としているため、実際の所得はそれを上回る可能性もある。一方、プロスポーツ選手の収入は同じ期間に13.5%減少し、2777万ウォン(約302万円)となった。

 国税庁が集計対象としているプロスポーツ選手には、生活体育指導者(スポーツインストラクター)、審判なども含まれる。スポーツの底辺拡大により、プロスポーツ選手は過去3年間に1万3819人から2万3810人へと1万人近く増えたが、所得水準は低かった。芸能人のうちモデルの平均年収は867万ウォン(約94万円)にとどまった。

宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
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