’15統一地方選:高橋知事、出馬表明 一問一答 /北海道

毎日新聞 2015年01月05日 地方版

 ◇3期の成果強調

 高橋はるみ知事の記者会見での主なやり取りは次の通り。

 −−4選出馬は高橋知事が初めて。迷いは。

 これまで道民と築き上げた蓄積をバネに人口減少問題に取り組まねばならないとの思いで出馬を決意したので、迷いはない。

 −−3期でできなかったことを4期目でできるのかとの批判がある。

 批判に対しては真摯(しんし)にその内容を聞き、政策に生かしたい。(3期)12年間、北海道が頼りにしていた(国の)公共投資は10%減ったが、その中で道民所得の低下を全国並みにとどめることができたのは、民需に期待する自立的な産業経済活動(の活性化)に道が一生懸命努力してきた成果だ。

 −−北海道電力泊原発の再稼働への対応は。

 国からの投げ掛けがあった場合には、道議会や周辺自治体の意見を聞いた上で、道としての考えをまとめる。

 −−高レベル放射性廃棄物の最終処分場を国が道内に設置しようとした場合の対応は。

 現時点で受け入れることはあり得ない。

 −−道産食品の輸出額1000億円や道内への外国人観光客300万人実現の手法は。

 道産食品の輸出は私どもの努力によるものかもしれないが、これまで飛躍的に伸びてきた。これをさらに伸ばすには物流面をどうするかだ。行政だけでするには限度があるので、民間企業と着実に進めたい。観光客増は民間への情報提供や観光予算の増額、新千歳空港の運用拡大や国際線ターミナルの整備も視野に入れる。

 −−体調に不安は。

 胃がんの手術をしたのが2004年1月。それから10年以上たち、不安はない。休養を取ることを心がける。

 −−これまで取り組んできた財政再建への評価は。

 知事になった時に2000億円の赤字があった。道職員の給与や公共事業など、あらゆる費目を例外なくチェックしながら財政再建をし、一定の成果が出てきている。金がない中で知恵を出す習慣も道職員に根付いた。今後の道財政出動は、若干の自由度を確保しつつ、道が率先して誘導していく分野にほんの少しだが使えるゆとりが出てきた。

最新写真特集