テロ組織・イスラム国の兵士が、うっかり「ツイッター(Twitter)」に位置情報付のコメントを投稿してしまうという出来事が起きました。イスラエルの新聞「ハアレツ」が2015年1月1日付で伝えています。
この兵士は、「ツイッター」に装備されているジオタグという位置情報機能をオフにするのを忘れ、拠点(アジト)内からコメントを投稿してしまったようです。兵士はすぐに投稿を削除しましたが、すでに専門家により兵士たちの拠点は判明しています。
ロシア国営ラジオ局「ロシアの声」ウェブサイトの、「「イスラム国」戦士、不用意なTwitter投稿でアジトの場所が筒抜けに」という記事から引用します。
テロ組織「イスラム国」の戦列で戦っているニュージーランド市民がTwitterの投稿によって思いがけなく戦士たちの拠点を暴露していた。2013年の夏から秋にかけて、「バカッター」と呼ばれる騒動が発生しました。コンビニの店員がアイスクリームの冷凍庫に入ったり、宅配ピザ店店員がピザ生地を顔面に張り付けたりし、その姿を写真撮影して「ツイッター」に投稿したというものです。他にも多数の若者によって次々と反社会的行動の写真が投稿され、そのたびに投稿者は大きな非難を浴びました。「バカ」と「ツイッター」を合わせた「バカッター」という言葉は、その年の流行語にもなりました。
現在アブ・アブドゥルラフマンを名乗るマーク・タイラー氏のTwitter投稿で、そのジオ・タギング機能により、投稿元の場所が筒抜けになってしまっていた。気づいた本人が45通の投稿を削除した。ガーディアン紙より。
専門家の分析で、戦士らの拠点がシリアのアル・タクバ市の民家にあることがわかった。「イスラム国」の最重要拠点であるアル・ラッカ市からも程近い。
位置情報付で「ツイッター」を投稿したイスラム国兵士も、相当なバカッターといえます。地図付きで「アジトなう」と投稿してるのと同じですからね。
イスラム国の拠点を空爆しているアメリカ軍は、これで一つ探す手間が省けました。文字通りの意味で「炎上必至」の投稿です。
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