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セブンも無視できなくなった
ヤッホー主導の“ビール革命”

週刊ダイヤモンド編集部
【第1094回】 2015年1月5日
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 「今クラフトビール市場がどうなっているのか教えていただけませんか」──。

 12月初旬、ある流通チェーンからの依頼を受け、クラフトビールメーカー大手のヤッホーブルーイング社内に緊張が走った。

7年連続となる楽天ショップオブザイヤーを受賞したヤッホー・井手社長(左)。授賞式では仮装して楽天・三木谷社長(中央)と撮影

 打診をしたのは、セブン-イレブン。全国に約1万7000の店舗を構える王者からの連絡に、ヤッホー関係者は「身が引き締まる思いだった」という。この動きを受け、業界内では「セブンがクラフトビールに本腰を入れるのでは」(ビール業界関係者)との見方が強まっている。

 ビールなどの飲料・食品メーカーにとってセブンの陳列棚確保は商品の成否を占う、いわば“ヒット商品への登竜門”。業界内では「商品を生かすも殺すもセブン次第」という声が上がるほど影響力を持つ。それだけに、仮に全国のセブンの店頭にクラフトビールが並ぶことになれば「2015年はクラフトビールの大ブームが起きる」という井手直行・ヤッホー社長の発言も現実味を帯びてくる。

 近年、クラフトビールの市場は急拡大しており、低迷するビール市場の中で唯一気を吐いている。特に業界最大手であるヤッホーの勢いは凄まじく、クラフトビールの隆盛を主導している。14年11月期の売上高は前期比約1.4倍となる見込みで、同社は10年連続での増収増益となる。

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