ギリシャ首相:野党政策では国が破綻、ユーロ残留は不可能に
(ブルームバーグ):ギリシャでは1月25日の投票に向け各政党による選挙キャンペーンが始まった。サマラス首相はギリシャがユーロ圏にとどまるかどうかの運命を決める総選挙だと位置付けている。
サマラス首相は野党・急進左派連合(SYRIZA)の掲げる政策ではギリシャはデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏からの離脱を余儀なくされると訴えた。SYRIZAは賃金引き上げや政府雇用の拡大、債務の一部減免容認をユーロ圏諸国に働き掛けることなどを公約に掲げている。
同首相(63)は3日、中部の都市ラリサで演説し、「SYRIZAの政策では破綻につながる」と発言。「SYRIZAの言うことは実行不可能であり、国を大きな賭けに追いやることになる」と語った。
SYRIZAのツィプラス党首は、ドイツ主導の緊縮財政を終わらせると表明している。独誌シュピーゲルは、ドイツのメルケル政権がギリシャのユーロ圏離脱を容認する用意があると伝えた。同誌によると、同政権はギリシャ離脱への対処は可能と判断しており、世論調査が示すようにSYRIZAが勝利した場合、離脱は不可避だとみている。
原題:Greek Euro Membership in Balance in Jan. 25 Voting, Samaras Says(抜粋)
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更新日時: 2015/01/05 06:41 JST