セカイラボでディレクターやってます岸ver.2015です。Webディレクターになってから1年が経とうとしています。
Webディレクターになった当初、直属の先輩がいなかった私は本をたくさん読みました。80冊くらい読みました。そのおかげで、Webディレクターとしての知識の土台を固めることができました。今回は2014年に私が読んだ各分野の本から超厳選して紹介します。2015年にWebディレクターとして飛躍したい方は、是非ともチェックしてください。飛躍したいなら土台を固めましょう。土台がしっかりしていないと、大きく飛躍はできませんからね。
目次
Webディレクターのお仕事概論
現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識
最新のWebディレクターの仕事をざっくりと学ぶならこの本ですね。現場のプロが教えるだけあって、すぐに現場で使える内容が豊富です。Webディレクターに関する職能を広範囲にカバーしているので、まずはこれ1冊を読んでみて、自分に足りない部分を見つけるのが良いかもしれません。
Live!ウェブマーケティング基礎講座
「現場のプロが…」にはマーケティング関連の話は最小限しか書いていないので、マーケティングの知識を深めたい方はこちらをオススメします。とてつもなく分かりやすいです。
現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識
「現場のプロが…」シリーズ第3弾。デザイナーと滞り無く話すなら最低限のことは抑えておきましょう。「現場のプロが…」シリーズ第1弾はWeb制作に関することですが、エンジニアあがりの私にとっては既知の内容が多かったので買っていません。
Webサイトやサービスの全体を設計しよう
ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」
日本語初版の発売から10年が経とうとしていますが、今でも使える大事な内容が満載です。この本を知らない方でも、UXの5つのレイヤー図は見たことがあるのではないでしょうか。どのような手順でUX設計をしていけばいいかがわかります。
ユーザ中心ウェブビジネス戦略
「ウェブ戦略としての…」が概念的な内容に対し、こちらは実務で使える内容が載っています。サイトコンセプトの策定からサイト設計までを理論から実践まで解説しており、この本に従っていれば変な方向にサイトが進んでいくことはないんじゃないかなと思います。
エクスペリエンスビジョン
ビジョン・企画・コンセプト策定のUXにフォーカスを当てたのがこの本です。こちらも理論から実践まで包括的に解説していて、初心者には嬉しい実践用のテンプレートも載っています。思考の整理にも使えるので、紆余曲折しやすい企画フェーズに有効な本だと思います。
利益モデルの方程式
Webサイトやサービスを存続させるには”利益”が必要です。特にユーザーに課金をしてもらうようなWebサイトやサービスを考えている場合は、この本をオススメします。内容は基礎的なので、お金儲けの仕組みに詳しい人は目新しさがないかもしれません。
ユーザーのことを知ろう
実践ペルソナ・マーケティング
ペルソナ作りって結構難しいんですよね。でもこの本を読んでからペルソナに対する理解が深まり、ペルソナを作りやすくなりました。
ユーザビリティエンジニアリング
ユーザーインタビューの項が特に参考になりました。調査・分析→設計→評価と一通りのことが記載されているので、ユーザービリティを学び活かしたいならこの本はオススメです。
ユーザーエクスペリエンスの測定
UXはどうしても定性的なもので、施策の成果を定量的に測定しづらいものです。でも、この本ではUXの定量的な測定をどのように行えばいいかが書いてあります。ちょっと専門性が強く簡単な内容ではないので、UXを強みにしたい人以外は、必要になったときに読めばいいと思います。
サービス内に面白い仕掛けを作るために
Hooked ハマるしかけ
なぜ人はハマるのか?その仕掛けを行動心理学に基づいた「ホック・モデル」を使って解説しています。Webディレクターとして差が出るのは、サービスの中に”仕掛け・仕組み”を入れられるかどうかだと思います。
ゲーミフィケーション
仕掛けと言えば2014年はグロースハックがバズワードになりましたが、それ以前からあるのが「ゲーミフィケーション」です。出版されている中では、この本が一番まとまっていると思います。
説得とヤル気の科学
チームビルディングや面接などWebディレクター業務で使える心理学が満載です。Webサイトやサービスに応用できるものも多いので、一読の価値があります。
情報設計
IAシンキング
実践的な内容で演習問題もあり、かなり読み応えがあります。熟読して演習をやったなら、情報設計は独り立ちできると思います。情報設計の参考書として、ずっと持っていたい1冊です。
IA100
情報設計に関する様々な項目を概念的に知るならこの本です。「IAシンキング」を少し読んでみて、難しい!と感じた方はこちらから読むことをオススメします。
デザイニング・マルチデバイス・エクスペリエンス
PCやタブレット、スマホに限らずIoTによって多くのネットワークデバイスが生まれる中で、ユーザーにどのように良い体験を届ければいいか?について、3C(一貫性・連続性・補完性)というフレームワークを用いて説明しています。2014年末に翻訳版が発売されましたが、旬でとても面白い本でした!
UI
インタフェースデザインの心理学
インタフェースデザインの実践教室
UIデザインについてWebディレクターに求められるのは、調査・分析、設計と評価だと思います。それを全てカバーしているのがこの2冊。心理学をベースにしているので、デザイナーに対して自分の好みやセンスに左右されない、論理的なフィードバックを行えるようになります。
マイクロインタラクション
インタラクションはUXに大きな影響を与える要素ですが、結構後回しにされることが多いです。後回しにできるのは、インタラクションの重要性を理解していないか、どうすればいいかわからないからでしょうか。だったらこの本です。Apple製品を例にインタラクションについてわかりやすく解説しています。
経営にもコミットしよう
強い会社が実行している「経営戦略」の教科書
経営なんてWebディレクターの仕事の範囲じゃない!と思われるかもしれませんが、Webディレクターのお客さんの気持ちや求めるものを理解するには、経営の知識も必要です。この本はページ数は少ないですが体系的にとても綺麗にまとまっており、入門書としては強くオススメします。
RUNNING LEAN
数年前に「リーン・スタートアップ」が流行りましたが、個人的にはこちらをオススメします。正直「リーン・スタートアップ」って読むのが辛かったのですが、こちらは綺麗にまとまっており、内容も実践的で読みやすかったです。とりあえずこちらを読んでみて、興味がわいたら「リーン・スタートアップ」を読む、で良いと思います。
紹介していない分野について
以上が、Webディレクターとしての土台を固めるために読むべき本でした。ただ、下記の分野に関しては本を紹介していません。
SEO:本になる頃には古い情報になっていることが多かったり。
グロースハック:オススメできる本が今のところありません。
開発まわり:エンジニアあがりなので本を読んでいません。
アクセス解析:2週間でアクセス解析ができるようになるために読むべき5冊の本
リクエストがありましたら、これらの分野についてオススメのサイトやスライドシェアを紹介したいと思います。では、良い年になるようにしっかり学んでガンガン実践していきましょう!
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