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 野菜を多く食べる日本人男性は、胃の下部にできるがんのリスクが低下するという研究成果を、国立がん研究センターなどの研究班がまとめた。野菜に含まれる抗酸化作用のある成分が、胃がんの原因の一つであるピロリ菌の働きを抑えると考えられるという。欧州のがん専門誌に発表した。

 研究班は、国内の三つの大規模な疫学研究に参加した約15万人について、食事に関するアンケートから1日の野菜摂取量を推定。摂取量ごとに5グループに分け、平均約11年間追跡して発症状況を調べた。