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 人手不足が進んでいる職場で、体につけて重い荷物を楽に持ち上げられるアシストロボットが使われ始めた。ロボをつくる企業は手軽さを売りに、物流や建設、農業で商機が広がるとみている。

 荷台(パレット)をレンタルしているユーピーアールの集配所(千葉県市原市)では昨年12月、男性作業員(56)が約30キロの荷物を軽々と運び出していた。背中にはモーターなどを背負い、腰や太ももにベルトをつけている。

 これが、持ち上げる時に15キロ分を補助するロボットだ。作業員は「中腰のままで作業を続けてもつらくない」と話す。

 パナソニック系のベンチャー企業、アクティブリンク(奈良市)が開発した。いまのところ試作機を貸し出し、農作業でも使われている。今年から量産し始める計画で、営業を担う三井物産は月に5万円ほどでの貸し出しを想定し、秋までに最低1千台を貸し出したいという。