どっちつかずの作品です。
TSファンの飢餓状況など天下のKADOKAWA御中はとっくにご承知でしょうから
出せばある程度売れることを見込んでの企画モノとしてスタートしたものかと。
で、TS単品だとアクが強いので、ベタな能力者モノと殺人事件モノを混ぜて
一般客の舌をごまかしにかかっています。
（能力者モノ部分の古典的厨二病がヤバイ件）

美少女に入れ替わってからのご都合姿見や上から見たムネなど、
見事に王道あるいは定型の展開を入れてきているあたりに
聞きかじった知識で描いてるカンジがするというのは言い過ぎでしょうか。
上から見たムネの絵を三人称で描いてる点とか特に。
（ここら辺は世の同志たちの評価待ちです）

能力者モノとしては能力が現時点ではチャチすぎて話になりませんし、
殺人事件モノとしてはファンタジーの存在を許している時点で
ミステリファンからは唾棄されるでしょう。
（うみねこ的に考えて）

でー、肝心のTSモノとしての部分も前述のとおり１話では、もう味がしないサービス、
その後しばらく前述のようなレベルの低いジャンルの話が展開し、
１巻のヒキの5話でサービス回キタと思ったら、
サービスシーンの次、ページ左下のヒキでオチのわかるカビのはえたお約束な寸止め。
原作担当がジャンプで拾われずガンガンに逃げるも鳴かず飛ばずだったマンガ家だけに、
よ〜く少年マンガをお勉強してることはわかりました。
そんなにお勉強が好きなら一度『ちぇ〜○じ！』程度はお勉強してみてはどうでしょうか？
（お勉強は大切ですもんね）

絵に関しては、『死神様に最期のお願いを』のベタな黒髪ロングを見る限りは
原作担当がご自分で描いた方がまだよろしそうな印象を受けましたが
なんで原作に降りたのでしょうか？　意味がわかりません。
5話のサービスシーンのガーターベルト他が本気絵だとしたら
コミケ的には島中レベルの絵師ですよ。
とてもあのワニマガで描いてたとは思えません。
（オトナの事情でしょうか？）

とまあそんなこんなで、
TS中毒的には中途半端、一般客的にはフ〜ンなスタートとなっております。
雑誌は読んでいませんし、巻末の2巻の広告からもどうやらシリアス重視でいくようですから
せいぜい新感覚サイコサスペンス道を突き進んでもらえばいいじゃね〜んすか。
ニートの姉が誰に殺されたとか死ぬほどどうでもいいんで
打ち切り直前の不自然なサービス回でも待ってますわ。
（鼻くそホジホジ）

あ〜・・・、この作画家と牛乳のみお辺りが入れ替わればまだマシになるんだろうけどな〜（ﾁﾗｯﾁﾗｯ