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FRB利上げが世界金融市場の焦点に1月4日 6時10分
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ことしのアメリカ経済は、引き続き拡大し世界経済をけん引していく見通しで、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が、6年以上続けている異例のゼロ金利政策をいつ解除して、利上げに踏み切るかが世界の金融市場にとって焦点の1つになります。
アメリカ経済は、原油価格の急落によるガソリンの値下がりの恩恵もあって、個人消費が勢いづき、ことしは去年を上回る3%前後の経済成長で世界経済をけん引していくという予測が多くなっています。
世界の金融市場にとっては、アメリカのFRBが、6年以上続けている異例のゼロ金利政策をいつ解除して、利上げに踏み切るかが最大の焦点の1つです。
FRBは先月、「政策転換を始めるまで辛抱強く対応する」という新たな方針を示して利上げの模索に入ったことを表明し、イエレン議長も、ことし4月以降、景気を見極め判断することを示唆しました。
金融市場では、FRBの利上げを意識したドル買いで、すでに急速な円安ドル高などが進んでいて、今後、実際に利上げに踏み切った場合、新興国からの資金の流出など不安定な動きをもたらしかねないという根強い懸念も指摘されています。
このため、FRBが日本やヨーロッパに先んじて、市場への影響を抑えながら歴史的な利上げに踏み切ることができるかどうかが、世界経済の行方を左右することになりそうです。