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“独政府 ギリシャのユーロ圏離脱容認も”1月4日 21時11分
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ドイツの有力メディアは、財政難に陥っているギリシャが、今月実施される議会選挙の結果、緊縮路線を見直すことになれば、ドイツ政府がギリシャのユーロ圏からの離脱を容認することもありうるという見通しを伝え、ドイツの動向に注目が集まっています。
これは、ドイツの有力な週刊誌「シュピーゲル」がドイツ政府関係者の話として4日報じました。それによりますと、ドイツ政府が、今月25日に実施されるギリシャの議会選挙で財政緊縮策に反対する最大野党が政権を獲得し、これまでの緊縮路線を見直すことになれば、ギリシャのユーロ圏からの離脱を容認することもありうるという見通しを伝えています。
ドイツのメルケル首相は、これまでギリシャのユーロ圏からの離脱を一貫して阻止する姿勢を示していました。
シュピーゲルは「メルケル首相が方針を転換したのは、同じく財政難に陥っていたポルトガルなどの状況が改善したことや、財政状況が悪化した国を支援する基金が整備されたことなどから、ギリシャ離脱の影響がほかのユーロ圏の国々に飛び火する危険性が低くなったため」としています。
ドイツ政府の内部では、ギリシャがEU=ヨーロッパ連合にとどまりつつ、ユーロ圏を離脱する方法が検討されているとも報じられており、ギリシャへの最大の支援国であるドイツの動向に注目が集まっています。