2011年11月05日

パキスタンでの放射線増加の噂とソ連の50年前の忘れ物

パキスタンで放射線量が増加しているという噂が出てきました。

折角なので調査。

噂の出所をチェックするとこちらのサイトだとわかりました。

RSOE EDIS

世界各地の災害情報を集めているサイトの模様。

そして、次の記事がパキスタンで放射線量が増加しているという内容です。

Nuclear Event in Pakistan on Monday, 31 October, 2011 at 04:25 (04:25 AM) UTC. (魚拓

A rise in general radioactivity of the atmosphere has been noticed in West Pakistan resulting from the Soviet nuclear blasts, the Pakistan Atomic Energy Commission announced here yesterday. The rise in radioactivity has been detected at Lahore and Quetta on different dates. The average rise in radioactivity of the atmosphere over West Pakistan to date has been 50 per cent over the normal background activity, the announcement said. No rise in radioactivity has, however, been noticed in East Pakistan presumably because of the south-western air currents over the region at this time of the year which have prevented the settling of the radioactive fallout resulting from the Soviet blast in the north, the commission said. It clarified, however, that the 50 per cent average rise in West Pakistan since the commencement of nuclear tests by Russia is far below the level which could be considered dangerous to human health.

[NOTICE! This information not confirmed! Please check other information source! RSOE EDIS]



さて、この記事をgoogle翻訳にかけると次のようになります。(あくまで機械翻訳なのでわかる人は自分で訳してくださいね。)


大気の一般的な放射能の上昇がソ連核爆発に起因する西パキスタンに注目されている、パキスタン原子力委員会は昨日、ここに発表しました。放射能の上昇は、別の日にラホールとクエッタで検出されています。これまでの西パキスタン経由で大気の放射能の平均的な上昇は通常のバックグラウンドアクティビティよりも50パーセントをされており、発表は言った。放射能には上昇が、しかし、、北はソ連の爆発に起因する放射性降下物の沈降を防止しているこの時期にするための領域上の南西気流のおそらく東パキスタンに気づいたされていない委員会は言った。それは、ロシアによる核実験の開始以来、西パキスタンで50%平均の上昇がはるかに人間の健康に危険と考えられる水準を下回っていること、しかし、明らかに。 [NOTICEを!この情報は確認されません!その他の情報源をチェックしてください!RSOE EDIS]


さて、この文章には明らかに不自然な部分があります。
それは何か?

崩壊したはずのソ連の名前が出てくることです。これはいったい?

この記事の元ソースをたどると http://www.dawn.com/ の次の記事にあたりました。

Radioactivity over West Pakistan

文章はほぼ同じなので引用は省略します。
『文章は』ほぼ同じですから。

大きな違いは次のバナーがあるかどうかです。

Dawn-50year.jpg

おわかりでしょうか?

『Dawn 50 years ago Today』と書いてあるのを。
50年前にあった記事を紹介しているのです。

50年前ならソ連があってもおかしくないですよね?

次の記事も50年前のことを言及してます。

Pakistan population is 93.8m

タイトルは,『パキスタンの人口が9380万人』であることを示していますが、
本文の中に 『The population of Pakistan on Feb 1, 1961 was 9,38,01,556 − this excludes the population of Jammu and Kashmir, Gilgit and Baltistan, Junagadh, Manavadar and Pakistan enclaves in Indi』という部分が。パキスタンの人口が9380万人であるのは1961年2月1日。
これも50年前を表しています。(2011/11/05現在のパキスタンの人口はウィキペディアによると1億8千万人だそうです。)



RSOE EDISにあるのはバナーの意味をよく理解せずに焦って引用しちゃったんでしょうね。
出来れば、混乱避けるためにも元記事へのリンクをはって欲しかったところ。

dawn.comも本文に50年前の記事であることを明記していないという意味では
せめられてしまうのかもしれませんが…



さて、2011/10/31の50年前は1961/10/31。

『1961 10 31 核』で検索すると ノヴァヤゼムリャ - Wikipedia を見つけることができます。
旧ソ連の核実験場になった場所です。
たしかにソ連の核実験に関連する項目ですね。


この項目に、『1961年10月31日 - 世界最大の核実験(50メガトン)』という文章があったので
『世界最大の核実験(50メガトン)』でgoogle検索すると
ツァーリ・ボンバ - Wikipediaという項目が。
少しだけ引用します。

ツァーリ・ボンバ(露: Царь-бомба、英: Tsar Bomba、爆弾の皇帝の意)とはソビエト連邦が開発した史上最大の水素爆弾、正式名称「AN602」の渾名。開発時のコードネームはИван(イワン)。爆弾の皇帝を意味するツァーリ・ボンバは西側諸国がつけた名称であるが、現在はロシアでも広く用いられている。なお正式名称として使用される「RDS-220」「RN202」などはキリル文字である「РДС-202」「РН202」のミススペルによるもの[1]。単一兵器としての威力は人類史上最大であり、1961年10月30日にノヴァヤゼムリャで大気圏内核実験が行なわれた。

TNT換算で広島型原子爆弾「リトルボーイ」の3300倍、または第二次世界大戦中に全世界で使われた総爆薬量の10倍といわれるこの50メガトン級核爆弾の核爆発は1,000キロメートル離れた場所からも確認でき、その衝撃波は地球を3周した。
西側諸国がつけたこの名称は、クレムリンに展示されている、世界最大の鐘ツァーリ・コロコル、世界最大の大砲ツァーリ・プーシュカ(どちらもロシアでそのように呼ばれていた)に由来している。


爆発の衝撃が地球を3周したというのであれば、直接投下されていないパキスタンで50年前に放射線量が50%上昇したという宣言をしたこともうなづけます。

あれ?日本にも影響あったんじゃ…。



余談。
『パキスタンでの汚染はトルコ地震によるアルメニアの原発事故のせい』という噂が某所で出ているようですが、そもそもメタモール原発はトルコ地震による損傷はないと考えられます。

具体的には次のサイトを参考にしてくださいね。

ず's - アルメニアのメツァモール原発
タグ:核実験 ソ連
posted by ネタ師K.K at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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